篠塚和典の打撃バイブル

遊びの中で身体能力を高める

育成方法編

運動神経を高める

少年野球の試合では運動能力が高い選手が活躍する傾向になります。普段の遊びの中で身体能力を向上させるコツを紹介します。

少年野球では「身体能力が優れている」という要素は非常に大きなアドバンテージになります。たとえ体格に恵まれていなくても運動神経が良い選手は、バッティングも守備も走塁も平均以上にこなせるケースが目立ちます。これは以下の3つのファクターがバランスよく高い場合に成り立ちます。

  • 柔軟性
  • 敏捷性
  • バランス感覚

この3つは野球をやる上で必要になってきます。

柔軟性というのは、関節の可動域が広くいわゆる柔らかい体のことを指します。低学年の選手の場合は大人と比べても強張りが少ないため普段からストレッチを行ったり、外で遊ぶ機会を増やせば誰でも維持することは可能です。ただ、長時間ジッとしたり、心的拘束(ストレス)を与えたりすると低学年の選手でも柔軟性はすぐに失われていくので注意が必要です。

平日もしっかり練習するチームなら、冬の練習メニューで学校グランドにある遊具を使ったサーキットトレーニングを行うかと思います。ジャングルジムや鉄棒、肋木など関節へ適度な刺激を与える動きが多く含まれるため柔軟性を向上させるためには有効な方法といえるでしょう。休み時間に友達と外で積極的に遊ぶように心がけてください。

最近の小学生は外で遊ぶ機会が減ってきていますが、やはり幼少期に体を動かさないと身体能力は向上しません(身体は使わなければ衰える・発達しない)。ただ、遊ぶ環境が昔とは大きく異なるので、なかなか難しい現状でもあります。したがって、野球の練習中にわざわざ時間をつくって皆で遊びをするというのも、トータルでみたときに実は非常に有効だということも知っておいてください。

次に敏捷性です。瞬発力・アジリティとも呼ばれるもので、素早く体を動かすことを指します。代表的な遊びは、やはり鬼ごっこでしょう。追いかける・追いかけられる系の遊びは、走りながらあらゆるケースを想定して機転を利かせリスクを回避するという効果もあるので非常に優れた遊びです。持久力もつきますしアレンジもしやすいので遊びの定番として毎日行うようにしましょう。

また、縄跳びで上下動を鍛えるのもいいでしょう。バランス感覚も同時に養われますし、一人でもできますから運動のコストパフォーマンスに優れています。平均台やトランポリンなどがバランス感覚を鍛える代表的な遊びでしょうが、手軽に行える・すぐに用意できるという点では縄跳びのほうがおススメです。

バッティングではボールをしっかり見極められるために動体視力が高いほうが良いと言われています。

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