篠塚和典の打撃バイブル

緩急への対応

バッティングの実戦編

緩急に対応できるバッターを目指す

少年野球の試合では良いピッチャーになると緩急を使ってきますが、ボールを見極める間を長く作り、予めスピードボールとスローボールへ対応できるように対策しておけば差ほど怖くはありません。

バッティングはタイミングが合わないとどんなに良いスイングでも打てないと言われていますが、緩急をうまく使ってくる投手が相手だと、スピードボールよりもスローボールのほうが苦手という選手も多いかと思います。多くの場合は、速球とスローボールとでスイングが変わってしまうことが打てない原因です。このページではスイングを変えずにタイミングの合わせ方のコツなどを解説していきます。

  • テークバックでワンテンポ置いてタメをつくる
  • 軸足に体重を残すようにする
  • 逆方向を意識してボールを引きつける

イチ(構え)、ニ(バックスイング)、サン(インパクト)のリズムで投球モーションに合わせてスイングすると良いと解説しましたが、スローボールの場合は二、つまりバックスイング・テークバックのシーンでワンテンポのタメを作るのがいいとされています。代表的なのはイチ、二、サンとイチ、二の、サンの2つを使い分けるという方法です。

そうすることで数十キロの球速差でもスイングを変えずに力強いスイングができます。

スローボールはボールを迎えに行かないことが攻略のカギになります。体が突っ込んでしまい泳がされてしまうと当てることすら困難になるでしょう。そうならないためには、軸足に体重を残して上体を崩されないように我慢をすることが大切です。踵が浮かないように意識するだけでも体が流れるリスクを減らせるので軸足を返さずに打つイメージを持つと良いでしょう。

スローボールにタイミングを合わせておいてスピードボールに対応するという方法もあります。その場合はステップ幅を少なくしたり、トップから最短距離でコンパクトにバットを出すなど無駄の無いフォームにして、いつでも振り出せるようにしておくことがポイントになります。

それから、速球でもスローボールでも逆方向を常に意識して十分に呼び込んで打つようにすると、体の開きや突っ込んだ体重移動を抑えることができ、結果的に緩急の対応力が向上します。これは引っ張る打球を打つ場合にもパワーを逃がさずに鋭くスイングするのに役に立ちますから、ボールを見極めセンターからライト方向(右打者の場合)を狙って打つ練習を普段から行うと良いでしょう。

少年野球の試合では戦術面でもバントが非常にカギを握ってきます。バントを上手に決めることが出来る選手はそれだけでもチームにとって必要な存在になりますからしっかり練習しておきましょう。

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