篠塚和典の打撃バイブル

実戦形式での練習

バッティングの練習方法編

試合でヒットを打つために

基本のスイングができたら実戦を想定しながらバッティングをしましょう。シートバッティングやフリーバッティングなどの練習方法を紹介します。

ここまで解説してきたことをしっかり行えば基本的なバッティング技術は身につきます。ただ、やはり本番の試合では様々なケースに対応しなければいけませんのでそういった対策もきちんとしておくといいでしょう。ということで、今回はより実戦に近い練習のやり方を紹介していきます。

チーム内で行われる実戦に近い練習といえば、フリーバッティングや守備やランナーを置いたシートバッティングなどが行われているかと思います。こういった練習は自らが積極的に考えてバッティングをしないといつまでたっても上手くはなりません。一番簡単なのはストライクカウント別に本番をイメージしながら打つというのがお勧めです。以下、カウント別の考え方などを挙げていきます

  • 0ストライクは積極的に打つ
  • 1ストライクはボール球を見極める
  • 2ストライクはワイドにスイングする

まず0ボール0ストライクおよび1ボール0ストライクのケースです。投手心理ではストライクが欲しいところなので少々甘い球でもカウントを有利にしたいというピッチャーが多いため、打者は積極的にバットを振りに行くべきでしょう。2ボール0ストライク、3ボール0ストライクの場合は制球が乱れている場合がほとんどなのでベンチからは一球まてのサインが出るはずです。3ボールから強振して内野フライというのは絶対にやってはいけないことなのでよほど格下のピッチャーではない限り待つほうが無難でしょう。

つぎに1ストライクを取られた場合です。これはボールが増えれば増えるほど打者が有利なカウント(バッティングカウント)になっていきます。このカウントのケースで打ちに行くか見送るかは選手の性格が大きく左右するかもしれません。「もう一球様子を見てもまだ2ストライクで勝負できる」というタイプのバッターか、「1ストライク取られたから次を見逃すと追い込まれてしまう」と考えるタイプか、です。ただ、少年野球の場合はたとえ結果が悪くても積極的にバットを振っていく姿勢が次へ繋がるので普段から意識して勝負に行く癖をみにつけるのもいいかもしれません。

3ボールからでも三振を取れるピッチャーもいますから、試合中は相手投手をじっくり観察して制球が良くていつでもストライクが取れる状態か?3ボールでも打ちに行くべきか?を自分で判断するということを行いましょう。

2ストライクに追い込まれた場合は、ストライクゾーンを通常よりも大きくして少々ボールでも手を出していく必要があります。打者心理として消極的になりますので0ストライクなら見極められるボールを見逃してしまったりするからです。さらに、コースを絞りにくいためあらゆるスピードとコースを想定しなければいけません。そういう状況では大振りは禁物。バットを短く持って対応するバッティングに切り替えると良いでしょう。

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