篠塚和典の打撃バイブル

いろいろなスポーツを行う

育成方法編

他スポーツの練習を取り入れる

少年野球では野球以外のスポーツを取り入れることでバッティングを上達させるのに有効な場合があります。動作改善に役立つ代表的な例を紹介していきます。

アメリカでは野球以外のスポーツを行わせている例が多くあるようですが、じつに理にかなっている事だと思います。本来人間が行う運動というのは専門競技のスキルは別として、根っこの部分では共通しているケースがあります。したがってその分野を極めているアスリート同士を比較しても運動効率のいい動作を行っています。いわゆる運動神経が優れている・身体能力が凄いと表現される部分です。

こういった能力は才能の部分が大きいと思われがちですが、幼少期に様々な運動を行うことで鍛える事が出来たりもします。

もちろん野球しかやりたくないというのであれば、練習メニューに取り入れる必要もないかもしれませんが参考までにお勧めのスポーツを紹介します。

  • バッティング系はゴルフ
  • 守備走塁はサッカー
  • ピッチング系はバドミントン

まず、バッティングの動作改善に役立つのはゴルフです。止まっているボールを打つため野球とは若干異なる競技ですが、高度な上半身の使い方が求められるスポーツという点では共通しているといえるでしょう。クラブをしっかり体幹部でスイングすることを意識すれば、肩甲骨周りの柔らかさも同時に鍛えられますし、背骨周りの微小筋群のトレーニングにもなります。ゴルフの場合はお父さんが趣味で行っているケースが多いのもお勧めの理由の一つです。親子で一緒に練習メニューをこなせば一石二鳥でしょう。

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守備走塁といったフィールディング系の動作はサッカーが断然お勧めです。脚と腰(最近は野球界でも仙腸関節が重要という認識が広まった)を万遍なく使いますから、ボールが使えない冬場の練習にはぜひ取り入れたいスポーツの1つでしょう。キック力というのはハムストリングスや腸腰筋といった「野球上達には絶対に欠かせない筋肉」の強さに比例しますから、ボールを使った本格的な練習メニューを取り入れても面白いかもしれません。

サッカー元日本代表の城彰二氏が監修しているこちらのDVDで紹介されている練習メニューが参考になるかと思います。


最後はピッチング・スローイング系です。これはバドミントンのラケットの振り方が最も野球に近いため一番お勧めのスポーツです。ラケットやシャトル自体もさほど重くもないですから負担もかかりませんし、何より実際にバドミントンで遊びながら肘と肩の使い方を自然と覚えていくということができます。もちろん、ダッシュ力も鍛えられますからオフシーズンに取り入れているチームも少なくありません。さらにいえば、動体視力が高まり、バッティングのミート力も鍛えられますから非常に優れたスポーツといえるでしょう。ぜひ普段の練習メニューに取り入れてみてください。

バドミントンはゼロから始める!バドミントン上達テクニックが参考になると思います。

実際に競技をするという意味では無く他スポーツの練習メニューを取り入れるという試みをするのは非常に有効です。身体能力が高ければ少年野球ではそれだけでも大きなアドバンテージになりますからぜひチャレンジしてみてください。

小学生の場合は野球の練習中よりも日常生活の遊びの中のほうが身体能力は向上したりもします。

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