篠塚和典の打撃バイブル

ステップ

バッティングの基本編

目線をぶらさずステップしよう

バッティングでピッチャー方向へステップ(体重移動)する際のポイントを紹介。体が開いてパワーが逃げないように間を作りながらスイングするコツを解説します。

テークバックで軸足に体重を乗せたら次はステップを行います。ピッチャー方向へ移動しながら足を踏み出していく動作ですが、ボールを呼び込みながらステップしていくため目線のブレがカギを握ります。目線がブレるというのは体が上下に動いてしまうと起こりやすくなります。バッティングは頭を動かすなという指導が行われるのも、インパクトでミートポイントがズレてしまうためです。

ステップ動作で気をつけるべき点を以下に挙げていきます。

  • テークバックで引いた上半身は解放せずにキープする
  • 軸足の膝の角度を保ったまま体重移動すると良い
  • 内転筋に力を入れて両脚を軽く内側へ絞るイメージを持つ
  • ステップした足の開きは45度以上は開かないようにする
  • 上体が突っ込むような体重移動は禁物

まず、最も大切なのは前回のテークバックで解説したキャッチャー方向へクッと引いた上半身のタメをキープすることです。これをキープしながらステップを行うことは開きを抑える役割もありますし、力強いスイングの源になるためしっかり覚えてください。

同じようにテークバックのシーンで軸足に乗せた時の膝の角度を維持したままステップを行います。そうすることで頭の上下動を最小限に抑えることができます。

それから、ピッチャー側の脚の使い方も重要です。膝が外に割れてしまいせっかくタメたパワーが逃げてしまっては強い打球は打てません。内転筋(腿の内側)を意識して股を絞るようなイメージでステップを行うと良いでしょう。この時にステップ幅が広すぎると選手によっては、パワーが逃げてしまう場合もあるので、自分のフォームに合ったステップ幅を見つけてください。

ステップした足のつま先の角度を抑えるようにすると膝や肩の開きも抑えられます。目安としては45度以内と言われていますが、脛の外側が柔らかい選手ならほとんど開かないステップも可能です。普段から脛のストレッチを行っておくといいでしょう。

少年野球の試合では、勢いよくステップして上体が突っ込んだ体重移動になってしまうバッターをたまに見かけますが、バッティングはボールを呼び込んで十分に引きつけてからインパクトしないと良い打球は飛びません。したがって体がピッチャーの方向へ流れてしまうステップは避けるべきでしょう。

インパクトでは最も力が伝わりやすいポイントでしっかりとボールを叩くことを意識します。

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