野球が苦手なお父さんが少年野球のピッチャーを指導する場合はピッチングの基本をしっかり伝えることが大切。

このサイトは、野球の経験が無いまたは野球が苦手なお父さんが「自分で少年野球のピッチャーを育成するための方法」を紹介していくサイトです。

従って難しい事は書きません。真新しいピッチング理論や指導方法でもありません。一般的に教えられている基本となる部分を、野球素人の人でも1からわかりやすく子どもへ伝えるための手順をまとめています。

硬式経験者のお父さんコーチや、指導スタイルを変えるつもりはないという人は全く対象にしていません。それ故に、高度なピッチング指導のテクニックを教えてもらいたいという方には物足りないサイトになります。予めご了承ください。

ピッチング全体の流れを確認しよう!!

まず、わかりやすいように投球フォームの流れを分けてみます。

ピッチングの基本的な流れ

ステップ足を上げてバランスを取り片足立ちを行う。軸移動でキャッチャー方向へ体重を移動させる。テイクバックでスイングの準備動作を行う。体を回転させて勢いをつける。腕をしならせてボールにスピンをかける。フィニッシュでバランスよく立ち守備が行いやすい体勢をとる。

これらを少年野球のコーチたちは教えなければいけません。

一般的なチームであれば、硬式経験者でピッチャーをやっていて指導の実績もある・・・そんなお父さんがいる確率はものすごく低いので、どうしても一歩通行な指導になってしまいます。ピッチャーはチームで一番野球が上手い子どもが務めるというケースが多いのも、指導の難しさが原因かもしれませんね。

指導者側が考えるピッチングの基本とは何か?

少年野球のピッチングでは、チームが勝つための細かい投球スキル・戦術ではなく、単純にボールを投げる動作の基本をしっかり身につけて打者から三振が取れるかどうかが求められているのではないかと私は思っています。

これは余談ですが、よく小学生の試合でみかけるのは体格に恵まれた子どもが力任せに100キロ近い剛速球を投げ込んでいる光景。しかしコントロールに不安があり三振が思うように取れない。これではダメなわけです。100キロのボールを手も足も出ないコースにズバズバ投げ込む、そういう方向へ指導したいんですよ。

中学高校で通用しなくなるのは基本が出来てないから

でもやはり100キロという数字が出てると躊躇するのでしょうね。下手に教えて球速が下がったら・・・そう思うと人様の子どもにフォームを指導するなんてことはできません。でもこういう力任せで投げている子どもは、成長するにしたがって体格というアドバンテージが無くなりますので思った以上に成長しません。

そうです。しっかり基本を教えれば問題ないのです。

じつは、一般的に教えているピッチングの基本指導というのは「球速」と「コントロール」が上手く共存できるようになっているんですよ。

  • 6つの流れ通りにピッチングフォームを教える
  • 投球動作に必要な力の使い方を教える
  • 固定的な支点を極力排除する

この3つのポイントさえ抑えておけば、野球素人のお父さんでもピッチャーを育成できると思っています。

子どもへ上手く伝えるためにはどうすべきか?

最近のピッチング理論はどれも科学的根拠に基づいており素晴らしいものばかりですから参考になります。とはいえ、語彙力の無い小学生の子どもへ教えるというのは色々大変かと思います。野球があまり得意では無いお父さんが、ピッチング理論を理解してそれらを飽きっぽい子供たちへ教えるとなると・・・かなりの根気が必要ですよね。

私も理論とグランドレベルで使える指導にはギャップがありすぎると思っているので、子どもに教える時は必要な動作のみを身体で覚えさせるだけにしています。

自分で我が子をピッチャーに育てる時代

少年野球の場合は、どんなにピッチャーになりたい・させたいと思っても「試合で投げる力」が無ければ自然と野手をやらされます。練習をサボっているのなら話は別ですが、練習したくてもしっかりピッチングの基本を教えてくれるコーチがチームにいなければ、少年野球のシステム上チャンスは回ってこないのではないのかと考えてしまいます。

投げるという能力は人間だけが許された高度なパフォーマンスです。ピッチャーは誰もが一度は経験すべきではないかと。それほど素晴らしい能力であり魅力のあるポジションですからね。

だからこそ、コーチに任せっきりにしないでお父さん自身がピッチャーを育成しなければいけない時代になっているのではないかと思っています。

指導のプロにレッスンを受けた方がいい?

お金と時間に余裕があるのなら有名な野球教室に定期的に通い指導を受けた方が圧倒的な早さで上手くなるのだが…。

少年野球のピッチング指導は基本をしっかり抑えて指導すると上手くいくので、有名どころの野球教室に週2、3で毎週通えるならば今より確実にパフォーマンスは上がります。ただ、経済的・時間的に考えてもそこまで余裕のある人は稀だと思います。

平日も自分の仕事に余裕があり、我が子のピッチング練習に付き合う時間がたっぷりとあり、地理的にも経済的にも有名な指導プロの野球教室に定期的に通える、所属するチームの練習参加日も自由に調整できる、練習に必要な道具も簡単にそろえることができる…。

これだけお金と時間をかければ、よほどのことが無い限り誰でもそこそこ上手くなります。これだけ恵まれた環境であればどんなに下手くそでも90キロ前後のボールを投げてチームのエースになることは可能でしょう。

テキストだけで理解するのは難しい・・・

では、最小限に出費を抑えてピッチングを指導するということはやはり無理なのか?

いえ、可能です。

このサイトで教えている基本的なピッチング指導を行っていただければある程度はピッチャーの形にはなるでしょう。ただ問題があります。動きをテキストで解説している点です。たぶん、上手くいく親子と上手くできない親子とに分かれるかと思います。

本来は動画で解説したかったのですが、撮影スペースが無いので現段階では動画を掲載できません。大変申し訳ございません。

ですので、時間が無くて焦っている本気の親子は野球教室へ通うべきです。有名どころでいうと「上達屋」「BCS野球教室」あたりでしょうか?通い続ければ結果はついてくるかと思います。

ピッチングDVDはどうか?

定期的に通うよりも精度は落ちますが、ノウハウのコア部分を繰り返し勉強ができるピッチングDVDも使い方によっては有効です。

野球関連のDVDは非常に多くのタイトルがありますので当たり外れがあるかと思います。

上記の2つの教室でもDVDは出しているようですが、私がお勧めするのはピッチングスピードアッププログラム。ピッチング関連のDVDではもっとも人気が高いですし、球速アップをテーマにしてるので少年野球では最適かなと思います。