ダルビッシュ投手の何が凄いの!?

今年も交流戦が始まりましたね。 昨年はパ・リーグが圧倒的な強さをみせましたが 今年はどうでしょうか?楽しみですね。さて、交流戦の最初のゲームで勝利したダルビッシュ投手ですが これで17イニング0封の5連勝さらに通算80勝をマークしました。今年はオフに体重を増やしたため、直球に威力が増し 昨年以上に活躍すると言われてきましたが、確かに良いですね。

昨日のシビレる試合でも魅せてくれたようにダルビッシュ投手の場合は 投球術も凄いのですが、何にも増して凄いのはやはり野球選手の命である 肘や肩の故障が少ないということですね。同じように球界のエースである 松坂投手が肘の違和感でDL入り(5年で6度) 岩隈投手も肩に強い張りが残ってしまった事を考えると そのタフさは目を見張るものがあります。

年齢、生物学的な老いを考慮した場合、3者間でも多少の差はあると思いますが やはりダルビッシュ投手は優れていますよね。

では、なんでケガをしないのか?

フォームは一流、技術も一流、コンディショニングトレーナーも一流… じつは、例の肩甲胸郭関節周辺が抜群に柔らかいんですよ。ストレッチ的な柔らかさでいえば、あまり変わりはないと思うのですが 複雑な動きを可能にする支点の揺動という点では群を抜いています。3者ともインナーマッスルのコンディショニングを行っていると思うのですがやはり限界があるんですよね。

要素主義的なトレーニングでは統合力を問われるピッチングという身体運動には 通用しないんです。より全体を考えたトレーニングで、常に脳にとって高度な動きを追い求めていかないと 若いうちはいいですが、徐々に衰えていくんです。ただでさえスポーツ選手は体を酷使していますからね。

ですから、ダルビッシュ投手もこの部分のバランスが崩れたとき 満足のいく投球ができなくなってしまうでしょう。

そういった部分をじっくり考えてみると、 じゃ我々アマチュアは何をすべきか?ってなるんですよ。あれだけの一流選手でも肘や肩に違和感が生じてしまうのですから。そこで重要なのが、こういった事実を正しく認識することです。 肩甲胸郭関節の「高度な動きを可能にする可動域」を常に意識して それをキープする事を行わなければいけないのです。

要素主義的なインナーマッスルを鍛えるのも、肩甲骨のストレッチ的な柔らかさを トレーニングする事も、下半身をいじめ抜くのも良いんですよ。ただ、それだけじゃ足らないんです。脳に高度な事をとことん追求していくという作業が必ず必要になる。それを可能にするのが、今回リリースするDVD「肘・肩が痛くない投げ方」で 公開したセンストレーニングです。

どうやって投げるか?というものじゃなくて 痛くならないような身体を創るというトレーニングですね。小中学生にはこういった理論を指導できませんから、 何も考えずに勝手に出来てしまうトレーニングというのは指導者の方にとって かなり使える練習法だと思います。

個人練習で行うのもいいのですが、 チーム全体に浸透させて皆一様にこの方法を行っていただければ 肘や肩の故障しないチームが出来上がるので可能であればチームで行ってください。今回はここまで。

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