投手は膝の使い方一つで別人になる!?

早くもハンカチフィーバーが起こっていますね。今年のプロ野球は楽しみです。ところで最近よく斎藤はプロで通用するのか?という質問をよく受けるのですが、高校時代の投球があまりにも衝撃的だったせいで物足りなさを感じているのも事実。本人の感覚的にもいまひとつ本来の調子を取り戻せていない印象を受けます。そんな注目すべき斎藤佑樹投手ですが面白い記事を発見したのでご紹介します。

斎藤は右膝を折ることなく、ピンと伸ばすことを意識しながら、丁寧にスローイングした。早実、早大時代にはなかった新しい斎藤の姿だった。「自然とちょっとずつ伸ばすように、試行錯誤しています。 大学の時よりも(重心が軸足に)乗れてきている感じがします」 軸足となる右膝を折るフォームへと改良したのは、早実3年だった06年5月のこと。 当時、早大の主将兼エースだった宮本賢(現日本ハム)の助言をもとに、 右膝を深く折り曲げ、タメを作る投球フォームを確立した。最速はわずか10日間で5キロアップ。長身の本格派とは異なる角度がボールに生まれ、制球力が増した。同年夏の甲子園では優勝投手に輝くなど、”ハンカチ王子”を生み出す原動力となった。一方で、右膝を伸ばしたまま踏み出せば、 重心を前に移動しやすくなり、ボールに球威が増すメリットがある。


この記事を読むと、どうやら斎藤投手はフォームを変更するようですね。

脚のブレーキ要素をいかに減らせるかというのがポイント

さて、ここで私が気になったのは2つ。

  • 高校時代に膝を曲げたことで、なぜ10日で5キロもスピードが上がったのか?
  • なぜ大学時のフォームでは通用しないのか?

です。

実は、この2つは骨盤前傾がカギを握っています。

膝を曲げる動きをする場合、ブレーキ要素である大腿四頭筋を過緊張させるのが一般的です。 ですが超一流の選手というのは膝を深く曲げてもハムストリングスで支えることができるんですね。

皆さんはスクワットなどで前腿が筋肉痛になる現象はわかると思います。 投球中にこのポジションをとってしまうと、ブレーキ要素が大きくなりマイナスでしかなくなるんですよ。

ですが、彼が高校時代に成功したのは、膝を曲げることで仙骨が立ち、ハムストで支えることができた結果 巨大なエネルギーを巧く集約できたからなんですね。大学に入学してからは、自分で思っている以上にパフォーマンスが上がってこなかったようで その背景には本格的な筋トレや走り込みを多く行ったそうです。

つまり、ブレーキ要素が多い体を作ってしまったことが一番大きいんですね。それでも、もともとのセンスと高度な投球技術がありますから活躍はできていました。ですが彼の中では納得がいかない部分が多かったのではないでしょうか?

プロで活躍するためには、当然今のままでは無理だと判断してのフォーム改造だと思うのですが、 果たして彼は通用するのか?今後活躍するであろうバロメーターはズバリ「脚のスリム化」でしょうね。

この辺りは機会があれば詳しくお話ししたいのですが、 実は正面から見て横に太い脚というのはあまりよくないんです。今キャンプはその脚の太さとスリム化に注意してみていてください。 活躍できるかできないかを見極めることができますよ!

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