ウサギを狩りますか?それともライオンを狩りますか?

はい、今回も実にユニーク?なタイトルをつけました(笑)なぜこんなタイトルになったかというと、来年がウサギ年だから…というわけではなく この時期におおく寄せられる質問が関係してくるんですよ。その質問がオフシーズン中の筋力トレーニングの是非についてです。野球で筋トレを行うと動きが鈍くなるというイメージが昔からありますからね。まずは実際に送られてきた相談をご紹介!

Q.自分は来年高校生になるんですが、体があまり大きくないので 通用するか不安です。高校入学までに筋トレをやったほうがいいのでしょうか?

もう1つご紹介

Q.野球はインナーマッスルを鍛えるのが主流ですが、 プロはオフシーズンにウェイトトレーニングを行っています。 野球選手にウェイトは必要なんでしょうか?

こういった筋トレ系の質問が多いのですが、野球界には意外と明確な答えというのがないんですよね。 これはズバリ、私はその選手の「価値観の問題」だと思っています。その選手がどこのステージで戦うかによって決まってくるといった方がわかりやすいですかね。

バッティング上達において筋力強化は1つの要素に過ぎない

たとえば、 あなたが動物園のライオンだとしましょう。目の前のウサギを狩るのは容易いですよね?ではアフリカの大自然の中で暮らしてきた、同種のライオンを狩らなくてはいけなくなったら どうしますか?

一方は戦うということは行わず、ただ決められた行動をすれば生きていける。 もう一方はやらなきゃ次の瞬間を生きられない。前者が動物園のライオン、後者が大自然の野生のライオンですね。感覚的に圧倒的に敵うはずがないのはわかりますよね?

じゃ何をするか?

あなたはこう思った 『あいつは筋力が半端じゃないから、大自然の中でも獲物を軽く仕留められるんだな。 よし、今日からあいつの筋力に追いつくためにウェイトトレーニングを毎日行おう』トレーニングをしてめちゃくちゃ鍛えたあなた。 結果はどうなったか?

惨敗ですよ。 残酷ですが次の瞬間には首が飛んでるでしょうね…。

この惨敗の要因は何なのか? これが「価値観の問題」ということ。ウサギを狩る程度の身体運動しか求められない場合は問題なく通用するのですが、 野生のライオンと勝負しなくてはいけなくなるとあらゆる面で通用しなくなるということ。

野球に置き換えると、市内の大会ではノーヒットノーランを行ったが、県大会の1回戦では2回10失点KOだった。つまり市内(ウサギ)では今現在の能力でも何ら通用するんです。ですが県(シマウマ)いわんや全国(ライオン)になると圧倒的に足りない。

なにが足りないのか?全部です。 パワーが足りないから筋トレで…というような、1つの要素が足りないから云々というレベルではないんですね。私のセンス理論でいえば 技術×体力×環境×メンタル×センスこれらの要素全体が足りないんです。

上手くなるために必要な要素

ただご質問にもあったように、”ライオンの王”クラスの争いになると 技術もトップクラス 筋力、骨力もウェイトでの強化は必要不可欠 環境もメンタルも常に万全の状態… 何より【獲物を狩る】というセンスが違う。

プロ野球選手はウェイトでの筋力強化は1要素に過ぎないがそれもトップクラスでないとダメということ。こう考えると、中学生や高校生も何をすべきかがわかると思います。 自分は今何を狩るのか?

ウサギを狩る程度のレベルで、野生のライオンを狩ろうとしたら 筋力強化という1要素に過ぎない部分だけをフォーカスしてはいけません。より高みを目指すなら、 まんべんなくすべての要素を高めて下さい。自ずと、後天的なトレーニングによって野生のライオンに近づけると思いますよ(笑)

もちろん市の大会でも通用しているという事実には変わりないのですから、 そこで満足という方もいらっしゃるでしょう。誤解してほしくないのは、 私はそういう方が悪いといっているわけではありませんよ。あっ、ここは本当に誤解されてほしくないのでもう一度いいましょう。

全く悪いとは思いません。向上心が無いや努力が足りないという気も全くございません。 むしろそういった向上心や努力、気持ちが入っていなければ、ウサギですら狩れませんからね(笑) 野球はそんなに甘くないですもんね!ただ、可能性の話をすればそこで満足した選手も、野生のライオンと同種の動物には変わりないのですから、 全体の要素を高め、バランスを保つことができると一気に化けるでしょう。

それくらい人間の身体には可能性がありますし、 野球選手は効率の悪い事を行っています。

まとめますと、 筋トレというのは1要素に過ぎず『パワーが劣っているからあいつに敵わない』と思う前に 全体の要素でも敵っていないという事実を冷静に見極める事が重要だということです。そして、より高みを目指そうとした場合一番ネックになる要素がセンス! これは普段のチームの練習では鍛える事ができませんから、センストレで補うこと。

ですから、筋トレがダメではなく何を狩るのか? 野球でいうと、どのレベルの選手、どのレベルのチームと戦うのか?これを理解しながら練習を行うと目標がハッキリしてモチベーションも上がってきますよ。今回はかなり長くなってしまいましたがこの辺で終わります。 寒いので体調を崩さないように気をつけてくださいね!

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