“パンチの重み”は打球の飛距離を生む!

MLBワールドシリーズがいよいよ大詰めですね!乱打戦も多く非常に見ごたえのある試合が続きます。さて今回は強打者が揃うメジャーの飛距離の秘密について 少々お話ししたいと思います。皆さんは、カージナルスのプホルス選手をご存知でしょうか?今シリーズ第3戦で3打席連続本塁打を打ったメジャー屈指のスラッガーです。彼の捕手側の突き、いわゆる右腕の押し手ですね。

これが非常に参考になるので、ホームランを打ちたい、飛距離を伸ばしたいという方はぜひ意識的にトレーニングすることをお勧めします。ニュースやユーチューブなどで、写真や動画をみていただければわかるのですがインパクトからフィニッシュ部分、どうでしょうか?肩関節の位置がとんでもないくらい投手側へズレているのが確認できるかと思います。

動画で、私はこの「突きの動作が飛距離を生む」と解説しましたがメジャー屈指のスラッガーとなるとここまで深く突くんですね。

この動きは、まず肩甲骨が肋骨から剥がれ、よりスムーズに脇側へ移動できないとできませんよね。ただ単に関節の可動域が広いというレベルではなく複雑な動きを効率よく動かせる柔らかさ、というやつですね。

そして体幹部。肋骨周辺の大きな部位が運動へ参加!あれだけの躯体でこれだけ深く突かれたら、間近で見た時に「重み」や「凄み」というのは想像を絶すると思います。我々は、ついつい身体の大きさをみてしまいがちですので メジャーの動きは日本人、ましてや小学生なんかができるわけがないと考えてしまいますが、そういった眼力では本質は見抜けないんですね。

プホルス選手にだけ肩甲骨と肋骨があって、我々日本人には存在しない…というのなら諦めるしかありませんが身体の構造は同じように出来ていますし、同じ競技を行っているのですからできない事はないんです。もちろん身体資源では勝てないでしょうが、身体の使い方だったら昔日の日本人の方がもっと効率的な使い方をしていましたから十分可能なんですよね。

こういったより深く、通常の選手が使えていない部分を総動員させてボールにぶつけていく意識。これを”基本”と考える事ができれば何もウェイトトレーニングをハードに行わなくても飛距離は出るんです。つまり、自分の身体が持っている【最も効率の良い使い方】というのを引き出すことが先で、筋力強化はそのあとでも全然いいわけです。

小学生のうちから、プホルス選手のような身体の奥から「ふかーく、ふかーく」使った、重みのあるパンチで意識的にセンストレを練習しておけば、長打欠乏症に困る事は無いんですよね!さらに言えば、ウェイトトレーニングを行ったって、その程度の身体の使い方しかできなければ重みのある突きにプラスになるような筋肉はつくはずがないんですよ。

なぜか?だってその動き自体ができませんからね。

ここがセンスのある選手と同じようにウェイトトレーニングを行ったのに差が出てしまう理由でしょうね。ボールをバットに乗せて遠くへ運ぶ能力は、どんなタイプの選手でも必要不可欠な能力でしょうから、小学生は基本として練習してもらいたいです。もちろん、でたらめなドアスイングでぶんぶん振り回せと言ってるわけではありませんよ。

大切なのは「バットの正しい扱い方」で、重みのあるパンチでスイングするという事です。

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