インコースを制する者は夏を制す!

さて、今日のテーマは皆さんが不得意なインコースです(笑)3戦連続マルチを記録したイチロー選手の インコースを捌いたシーンが印象的だったので、少し解説しましょう。問題のシーンはこちら(リンク切れはご了承ください)いかがでしょうか?センストレを導入している選手は私が言いたいことが分かったと思います。

そう!「引き」と「押し」のバランスです。センストレーニングでいう「引きの極み」「スープ作り」の2種ですね。(こちらの野球上達動画を参照ください)

「ホームラン」の方は突きのルート&バットのリーチの問題「ヒット」の方はバットの扱い方と軸の使い方ですね。写真でみるとこんなにズレズレなんですよ(笑) 柔らかいですよね~。ちょっと注目してもらいたいのがヘッドの位置。 こんな内寄りのボールなのに、まだヘッドを返していないという部分です。

もちろん動画でみてもらうとわかると思いますが、しっかりバットはボールを運んでいますよね?でも、写真で見るとこうなんですよ。

じつは、これ、バット中心操が理想的に出来たスイングの特徴なんです。 最近バッティングのホームページでメカニズムを簡単にまとめましたが ゆすって、感じて、振るの「自由軸落下の原理」ですね。

原理の解説図

重心を動かさずに支点をスムーズに移動させると 重心は真下へ急激に落下する。 バッティングでいうと、グリップ先行でヘッドが後方へ残るということですね。で、ここが重要なんですが、 イチロー選手の場合、支点のズラし方がめちゃくちゃ上手いんですね。 つまり、「引き」と「押し」のバランス抜群にいいんです。 早さ、速さ、正確性、操作性…すべていいです。

さらに、 土台となる肋骨が柔らかく使えると、引きと押しのバランスが非常に良くなり こういった厳しい状況でも上手に対応できるんですよ。

ただ、今シーズンのイチロー選手は、下半身を中心に固定的な支点が多いようで いまいち流れるような動きが出来ていませんね。 それでも、少しでも調子が良い時は、 こういった高度な動きが難なくできるのが流石の一言ですよね。両の肩甲胸郭関節を常に柔らかく使えるように調整し、 肋骨を上手くズラせるようにスイングしていると、自然とこういったバッティングが 出来るようになりますので、毎日意識して行うといいですよ。

もちろんトレーニングで身体を創らないとこのスイングはできませんので ある程度の期間集中的にトレーニングが必要ですけどね。このコースが打てるようになると、外のボールが非常に打ちやすくなりますから インコースを制するとバッティングは圧倒的に有利になりますよ。これがスイングの間の創り方に繋がってくるのですが、 長くなりますので、また別の機会にお話ししましょう。

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