アウトコースとインコースの最適な打ち方とは?

アウトコースのボールを逆方向にホームランを打つのが上手いプロのバッターがいますよね?どういったメカニズムで打てるのかを解説していきます。打席に入る前からアウトコースを予測してしまうと、インコースへの不測の事態へ対応ができませんから何も考えていない状態で打つという条件下にしましょう。まず、重心はフラットに構えます。体が前に突っ込んでしまう選手は、股関節のトレーニングを行い軸足(右バッターなら右足)に体軸が乗るように普段から意識すべきです。

ここで膝が外へ割れてしまう選手が多いので注意しておくようにしましょう。アウトコースのボールは、インコースや真ん中のボールに比べ、ギリギリまで引きつけてミートする必要があります。

そのため軸足側に何らかのガイドラインが必要になってきます。私は「軸の壁」というように呼称していますが、壁は何も投手側だけに作ればいいというわけではないんです。捕手側にも壁をつくることで、ギリギリまで引きつけても差し込まれずに打ち返すことが可能になるんです。つまり、ガイドラインがあるからこその、ボールの見極めとなります。

それから、アウトコースが届きにくいと感じるバッターは、バットのリーチの利用度に気を付けるようにするといいでしょう。届かないからといってバットのリーチを利用してしまうと、身体が遠のき余計にボールの変化に対応できません。バットのリーチを利用しないようにいろいろ工夫した練習を編み出すのも面白いでしょう。

アウトコースのボールのミートポイントをなかなかつかめない人は、3週間でバッティングセンスを上げるに収録されているセンストレーニングの「軸ティー」がお勧めです。スタンド付の置くタイプのティーバッティングなどで練習を繰り返すことをお勧めします。慣れてくれば正面からのティーバッティングで、ギリギリまで軸の壁で待てるようにするといいでしょう。


次にインコースです。

「強打者へインコース高めの威力のあるボールを投げ込む」のはセオリーですが、打者にとって最も難しいコースと言ってもいいでしょう。ボールへの恐怖心というのもありますが、バットで打たなければいけないバッティングという競技では、圧倒的に打ちにくいコースです。

最短距離で上から叩くと打てるといわれていますが、ヒットを打つことはできません。

インコースの打ち方のポイントは、肋骨を上手くズラし、両肩甲骨をせり出すことを意識することです。身体を固定して手腕部のみでインコースへ対応していくと、バットのリーチが邪魔になりしっかり打つことはできません。バットの短く持つのではなく、肋骨をどかしてリーチの分を稼ぐように振るようにします。

その時、脇を過度に締めこんだり、開きすぎないように、三角筋や僧帽筋を十分にリラックスさせて適切なポジショニングができるように練習するといいでしょう。

当然、体に近いボールですので、押し手側の肩甲胸郭関節のスムーズな移動がカギを握ります。この押しが弱いと強いインパクトを生み出すことはできません。ミートポイントが内角ですと、よりピッチャー側でのインパクトになるので、押しての動作の早さも伴わないと対応できません。

練習時には、肋骨をズラす、両腕のポジショニング、押し手で振るという意識を持ってじっくりコツを掴むといいでしょう。

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