ボールを投げるのが苦手な選手必見「ピッチングやスローイングを劇的に上達させる方法」

メールNo.109 配信日2016/04/14

ユーザーさんから『たまにはピッチングもお願いします』というメッセージをいただいたので
今回の公式メルマガは投球系の話をしましょう。

バッティングのパフォーマンスアップには
「センストレ」+「ゆる体操」の組み合わせをお勧めしていますが、
ピッチングも同様に、これまでにいくつかのセンストレを公開してます。

基本的にセンストレの場合、
技術面での投球フォームを改善するということはありません。
主に身体運動のレベルアップを目的にしているため
実際に指導やトレーニングに導入するときは線引きが難しいかと思います。

そういう人に、まず知ってもらいたいのが
センストレ導入で失敗しないための大前提。
「すぐに自分のフォームと結びつけようとしない」ということ。

いま一度センストレの使い方を確認しよう

axislabの動画で紹介している動きなどは
その形を見てもらえばわかる通りすべてが異質、
もっと強く言えば『そんな動きで野球がうまくなるはずない』ってものばかりです。

私は基本的に省エネなので

  • 実際にセンストレを理解し、導入し、成功してる選手
  • 形だけをみて既存の技術練習を基準に拒絶する人
  • すでに野球が上手い人

には何も言うことはありません。

逆に、私が気になってしょうがないのは、

  • センストレの考え方に何かいままでとは違う可能性を感じてる人
  • 実際に取り入れてみたけどなかなかうまくいかない人
  • 頭でいちいち考えすぎてしまい形を演じることが目的になっている人
  • 上記が理由で、対戦相手と真剣勝負することから逸れてしまっている人
  • くそ真面目に練習してるのに下手くそな人

こういったタイプの人には
いま一度センストレの有効的な活用法を知ってもらいたいのです。

センストレは、

  • すぐにフォームと結びつけようとしない
  • いま以上に高度な身体操作を可能にさせるのが目的
  • 技術練習を当たり前のようにハードワークするのが前提

これだけはしっかり再確認しておいてくださいね。

石川のぐにゃぐにゃキャッチボールは明確な理由がある

さて、ここからが本題です。

これは投手でも野手でもいいのですが、
「ボールを投げる動作」をより高度にさせるためには
どこをどう改善させれば手っ取り早いか?って問題。

ボールを手で持って投げるわけですから
とうぜん真っ先に考えられるのは「肩甲骨」ですね。
野球界では当たり前のようになってきましたが
肩甲骨から指先までの動きを、変えることがもっとも即効性があります。

まず、こちらのaxislabの動画をみてください(※メルマガ限定リンク)
形だけをみる人は、私のぐにゃぐにゃしながら行うキャッチボール、
いわゆるイチロー選手タイプの投げ方は
パワー系のピッチャーには勝てないと思うんでしょうけど
前述の通り「すぐにフォームに結び付けて、これで投げる」わけじゃないですからね。

考え方がちょっと難しいのですが
優れたフォームというのは、
「クランク構造」としての”スポーツ科学的に正しいフォーム”と
ゆる体操系の「流体構造」としての”しなり”が共存しているってのが理想です。

石川少年もやってた手塚理論

たとえば、ベータ時代の手塚一志氏が提唱していたWspin投法。
スクラッチやCアーチ、うねりなどのトルク系の構造や慣性系の力。

こういったクランク構造の形、フォームそのものだけを真似すると
きれいなロボットピッチャー(ぎこちなくて試合じゃ使えない投手)が出来上がるわけです。
一応いっておきますが、
当時の手塚氏は「束トレ」といって
しなりを生み出すトレーニングも同時に提唱してます。

なのでしっかり選手or指導者が手塚氏の理論を理解していれば
結果はまるっきり異なってたということもあったはず。
とはいえ、美麗なCGを載せられるとそんなのお構いなく形だけを真似てしまいますよねw
私も当時その一人でしたし。

少年野球の指導者が苦悩する理由とは?

なので、科学的なクランク構造のフォーム(テイクバック時に肘を直角に等々)を研究して
自分のものにするのは大いに結構です。

が、同時に流体構造として「しなり」を共存させないと動作として使えない。

さらに、フォームを演じることが目的じゃなく
投手は打者を抑えなければ、野手は正確に素早く送球しなければ・・・そもそも試合じゃ使えない。

こういった複雑さが世の少年野球指導者を悩ませるわけです。

最初からセンスを感じるやつなんかは
下手にいじるより天性のしなりをそのままに
クランク構造の基本的なフォームをちょこっと教えとけば完ぺきです。

が、それが無い子供への指導が・・・・キツい。
クランク構造のフォームを教えれば教えるほど投げ方がぎこちなくなる。

以前とある少年野球チームで
『投げ方がわからなくなってしまいました』って泣いている少年がいましたが
こうなってくるとイップスのそれと変わらないレベルです。

クランク構造のフォームは動作的にもそう難しくないし、
野球経験者のコーチにちゃんと教えてもらえることもある。

だが、流体構造としての動作はどうか?
クランクとしなりを共存してこその投球動作。
だからこそ私は流体構造としてのキャッチボール例をお勧めしたんです。

今回はここまで配信します。
ピッチングのネタを書いたら全体的に長くなってしまったので
何回かに分けてお送りします。

続きは次回へ
お楽しみに

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