野球選手は線が細いほうが有利?!ウエイトを増やす前にチェックしておきたいこと

メールNo.84 配信日2015/10/16

今回の公式メルマガは引き続き
今季NPBを盛り上げた「スワローズ山田選手」「ホークス柳田選手」の
ハイパフォーマンスの謎をセンスアップの観点からみていきます。

彼らの特筆すべき凄さは3つあり

1.手が極上に柔らかくてバットへロスなく力を伝えるのが上手い
2.圧倒的な動き出しの早さが手元でのインパクトを可能にする

を、これまでお話ししてきました。

今日は3つめの要素

3.細身なのに“重み”が想像を絶する

これについて少々書いていきたいと思います。

バッティングでもピッチングでも同じですが、
カラダの重みを対象物にぶつけるというか、
預ける・委ねるといった感覚的意識がポイントになります。

メジャーへ移籍した当時の青木選手でしたか?
たしか「弾丸のようにボールへ向かって軸移動するとパワー負けしない」と
何かの番組でおっしゃってましたが…

まぁ、そんな感じです。

たとえば、
手首から先での『ぺしッ』というビンタより、
思いっきり体重乗せた『ズシーン』というビンタのほうが
相手へのダメージは高いですよね?

さらにいうと
ビンタをする人の身体の固さや柔らかさによっても変化します。

固い人が行うと反発するようなビンタになり
表面の皮膚へのダメージが高くなりますね。

対して柔らかい人が行うと、表面を反発するのではなく
密着するような身をゆだねたビンタになりますから
相手の重心を根こそぎ奪うようなダメージになります。

パパさんママさんは、
ちびっ子が自分のほうへ吹っ飛んでくるようなイメージがわかりやすかと

人体はほぼ水ですし、ちびっ子はカラダがぶよぶよですから
20キロ程度のぶよぶよした物体が危険をかえりみず吹っ飛んでくる・・・
いやー、さすがに大人でも『うおっ!!』てなる衝撃ですよね。

大人のような固さがあれば前者のような反発系のダメージになるのですが
彼らのような特有な柔らかさで体重移動されると
ものすごい威力になってしまうんですよ。

このようなイメージを
バッティングやピッチングに使いたいわけです!

野球選手はよくウエイトを増やすことが課題になったりするとおもうんですが
これは端的に、この重みを利用したいから。

体重を増やしてそいつを移動させることでボールに大きな力をぶつける。
そうすればパワーアップになるなと。

ちなみに体重を増やし過ぎて「痩せろ」って周りから怒られ、
痩せたところで本来のキレは戻らなかったパターン多いですよねw
言葉が悪いですか、矛盾するように“デブでも活躍してる選手”はいますし…

察しのいい方はお気づきでしょう

そう、

体重を増やすのはいいんだけど
反発系だとバッティングやピッチングではそれほど恩恵を受けない事実があるんですよ

大人の固まった身体で醜く太るとろくなことねーよ
やるなら子供特有の柔らかさをキープしながら太れ

みたいなかんじでしょうかね。

ところで、みなさんは体重移動を行ってバッティングやピッチングを行いますか?
中にはノースタンスorステップ幅を狭めるって選手もいるかもしれませんね。

ただ、外からみるとほとんど動いていないフォームでも
厳密にいえば重心のコントロールは行っているので
この重みという概念はすべての選手に共通します。

で、ここから重要なのですが
この重みというのは優先順位というものがあるのではないかと私は思うんですよ。

反発系の状態で体重を増やすと「痩せろ」と怒られるわけですから
カラダを「ちびっ子特有の柔らかさ」に戻して(皆一様にその時期はあったはず)
ボールへ『ズシっ』と体重が乗るような動作が出来てから
筋トレなり食い込みなりでウエイトを増やすべきなのではないかと。

つまり現時点で細身であっても小柄であっても
ぶよぶよの水のような質感の物体50キロが
密着するように身をゆだねて吹っ飛んで来れば威力は見違えます。

これらを可能にするのが・・・・・・・・・・・

そう、脱力!!!!

まずは、「必要最低限のチカラで動作を繰り出すカラダ」をつくること。

プロの選手はインパクトやリリースまでガチで力を抜きます。
『0から100の感覚』
『水になるようなイメージ』

これらのイメージは普段から意識することにプラスして
実際に、全身がそのような柔らかさになるように訓練することが大切です。
この部分のコツは究極のセンスアップサイトで紹介していますよ。

学生さんの場合は
高価なDVDは買えないケースが多いでしょうから
なかなか難しいでしょうが・・・

1つヒントをあげると
「実際に人にもたれ掛ってみること」です。

ティーバッティングでもピッチング練習でも
いきなり重みといってもわからないので、まず人にもたれ掛ってみる。
これだけ力を抜くと、人ってこんなに重くなるのかというのを共有する。

ゆる体操なんかで全身のコリを解すと、どんどん脱力が進み
それこそ泥酔状態のサラリーマン並みに重くなります・・・

ひょっとして泥酔サラリーマンはホームラン打てんじゃね?????
あ、ボールの前に意識が飛んでて無理か
(お酒の飲みすぎには気を付けてくださいね。ガキどもは酒の味を知るのはまだ早いぜッ!!
ちなみに石川さんは下戸でやんす。飲めなくは無いが・・・うむ、エビスは美味い)

これでもかと力を抜いたとき、
そこで得た重みの感覚が「ゼロ感」です。ほぼ立ってられないギリギリのライン。

そしたら、今度は
自分のフォームを行うために必要な最低限のチカラのみを徐々に出力していく。

で、インパクトやリリースで一気に100を解放するわけです。

それらを行いやすくする方法が
「究極のセンスアップサイト」で紹介している各センストレなんですよ。

こういう重みなど目には見えないものは
かなり本質的な部分ですから技術でどうこうできません。

自分の身体が「重みの使える状態」であるか、または「使えない状態」であるか
ただそれだけのことですからね。

今回書いたような「身体が持つ凄さ」の理由から
細身・小柄であっても”それ”をフルに使えれば
確実にパーソナルベストは出せると確信してます。

土日の練習中にでもさっそく試してみてください!

詳細はこちら

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