体が開くバッター必見!壁を意識させたバッティングは見極めがポイント

メールNo.66 配信日2015/04/06

前回の続き。

バッティングで体の開きを改善させるためのちょっとしたコツですね。

いわゆる投手側の壁を意識させる指導法は使い分け・見極めが大切って話。

体軸を静的にブロックさせてしまうとスイング動作が窮屈になるため
元々動的に軸を操作できている選手には壁の意識は有効な手法なのですが
「体が開いてなんとなくパワーが逃げているような印象を受ける選手」の大半は
ほぼ間違いなく軸を静的に扱ってしまうため、私はおススメしていません。

そこでポイントとなるのが
両肩甲骨のライン部分によるスライド。

この部分をスムーズにズラせると
自然と肋骨から上部のパーツがまるごと捕手側へ残るような動きができるようになります。

意識的に無理やり残すのでは無く、
胸椎周り・肋骨・肩甲骨を柔らかくなるようにトレーニングすると
強靭でしなやかに、ずるずるっと残ってくれるんですよ。

右打者のイメージでいうと
左足のステップが完了して右腰を切って腰やお腹周りが回転に入るのに
両肩甲骨のラインは残っている。

とうぜん、肩も残る。肩が残れば腕も残る。腕が残ればバットが・・・
これらが連動したスイングが理想ですね。

極端な話、ライン部分がスライドして残れば
オープンスタンス並みに脚が開いても上半身で勝負は出来ます。

感覚的にはこの動画でやってる肘抜きです。

(※メルマガ限定リンク)

引きの動きというのは肘や脇に目が行ってしまいがちですが
体幹主導で操作するのがメインなので、バッティングで脇を開こうが締めようがぶっちゃけどちらでも構いません。

そこは技術論ですので
自分でパワーが逃げにくい脇の角度を身につけるなり
経験者に聞くなり・・・篠塚氏のDVDを参考にするなりしてくださいw

篠塚和典の「打撃バイブル」

肘抜きの動画はみなさん試しましたか?

あれ腕に力を入れてしまうと相手の力にぶつかってしまい
最後の最後で全然腕が抜けないのですが、
腕をぷらんぷらんにして肩甲骨の内側を意識して肋骨を引くとズルッと肘が抜けます。

タメのイメージはまさにこんな感じですよ。
腕で無理に操作するのではなく、
体幹手動で行った結果あとから腕が付いてくる。

最近は野球でも「脱力」ってワードが当り前になってきましたが
この壁を使ったチェック法は中々使えます。
まぁ壁が無ければ地面に寝転んでやればいいのですが。

前述の両肩甲骨のラインがスムーズにスライドするレベルの選手なら
この程度の操作は余裕で出来るはずです。

問題は前回もいいましたが
ズレによるタメができない「体幹がガチっとした箱型」の選手。

まず、もっとも大切なのは
肩甲骨回りのストレッチやyoutubeで一般公開しているセンストレを参考に
『その部分は自分が思っている以上に固い』ということを知る。
また、継続的にゆるめることを努力すること。

もちろん私がいっているこのタメ動作は
肩甲骨のみの柔らかさだけではできませんが、基本は肩甲骨の内側ですからね。

そして、私のおススメが
腕をクロスして肋骨を開いたり回転させるようなセンストレ。
これは指導していても選手の動きの変化がかなり良かったです。
ちょうど肋骨回しの上位版ですね。

「究極のセンスアップサイト」の動画で公開している方法なので
残念ながら動画はメルマガではお見せできませんが。
肋骨を開くという部分がポイントですかね。

肋骨は胸骨側にも繋がっていますから
両肩甲骨のラインをスライドさせるにはそこを・・・ネタバレは良くないw

興味のある方は究極のセンスアップサイトを参考にしてください。

それからゆる体操ね。
上半身のタメを作るなら打者も投手も
波チャップン系のメソッドが最強!

ガチ目で上を目指している選手なら
肩甲骨モゾモゾで肋骨から剥がさないと話にならんのですが・・・

ライト層の場合は
・肩甲骨
・肋骨
・脇
これらのパーツのゆる体操を継続して行っていれば
両肩甲骨のスライドによるタメというのが理解できるかと思います。

どれくらいやればコツがつかめるのかは
個人差があるので何とも言えませんが
一ヶ月しっかりできるのであれば
「脱力」がなぜ必要なのかはわかるかもしれませんね。

以上です。

投手側の壁を意識してもパワーが逃げてしまう、
逆に窮屈すぎてスムーズにスイングができないというバッターは
ぜひ「センス抜群の上半身のタメ」をお試しあれ!

詳細はこちら

サブコンテンツ

CLOSE
CLOSE