打率が上がる⁈ヒットを打ち続けるコツは奥行を活用する術を持つこと

メールNo.122 配信日2016/06/16

イチロー選手やりましたね!日米通算4257安打達成。
3,000本安打もあとわずかなので見逃せません!

さて、前回からの続きです。
センスアップ的に思うイチロー選手の3つの凄さの2つめ。
「多軸理論」多軸理論って書くとゴルフスイングの理論っぽくてかっこいいですが
バッティングでいうと「ストライクゾーンの奥行の活用」です。

ヘソ前インパクトはバッティングの基本だが・・・・

少年野球のバッティング指導でよくやるのが
『ボールはへその前でインパクトするんだ』ってやつ。

これは腕が伸びきる形、肩とグリップで作る三角形の形ですね。
肘が曲がっていないこの三角形の形は
ボールに力負けせず強いインパクトができるため1つの基準となっています。

ですが、バッティングは常にヘソ前インパクトができるほど甘くない。
投手のレベルが上がれば上がるほど
打者の手元でボールを変化させてくるため、
”そこ”でしか打てない打者ほど料理するのが簡単なものはありません。

これは変化球が無い少年野球でも例外ではなく
時間的な変化(スローボール)はもちろん、
カウント不利な状況で厳しいコースをカットしなければいけない場面など
やはりヘソ前でインパクトができないことはよくあります。

ちなみに、少年野球で見逃し三振が多いのは
ヘソ前でのインパクトしか練習していないというのが
少しは影響しているのではないかと個人的には思ってます。
いくつか引き出しを持っていれば、
勝負したくないコースをカットするという選択肢も増えますが
1つしかインパクトゾーンを知らない(頭でも身体でも、顕在or潜在意識でも)とそういった概念自体生まれませんからね。

体軸を基準に両股関節にも軸をつくる

したがって、バッティングの基本であるヘソ前インパクトを基準にして
そこだけにこだわらずインパクトゾーンを広げていくと
勝負しにいけるストライクゾーンが増えるので
1つしかない打者と比べれば確実に打率は上がるというメカニズムです。

厳密にいうと少年野球でも1つしか教えていないというわけではありません。
そう、アウトコース・インコース・真ん中で一応分けてはいます。
だけど軸はその場で動かさない、
バットをコースごとに置いてみてインパクトのイメージをしてみたりする程度。

ここがアカン。

実際のスイング動作の場合、
打者の優劣はありますが大なり小なり重心をコントロールしているわけですから
コースごとに重心の位置が異なります。
そのため、バットを置いてみた程度ではあまり効果が無い。

そこでイチロー選手の「ストライクゾーンの奥行の活用」が役に立つわけです。

「詰まるという概念を捨てる」と断言するほど奥行きをフルに使っていくスタイルは、
パワーヒッターにもアベレージヒッターにも共通して有効な手段。
バッテリーからすると、最高のボールを投げたのに難なくカットされたときのあの嫌な感じは
『根負けするな‼』とベンチから熱いゲキが飛んできても、
やっぱり精神的にコントロールミスを誘発しやすくなりますからね。

んで、実際に練習で指導する場合
アウトコース・インコース・真ん中の基本を教える流れはそのままでいいので、
重心だけを変えさせてやるんですよ

右打者の場合、
真ん中は体軸を中心にヘソ前インパクト。
インコースは左股関節に体重を移す。
アウトコースは右股関節に体重を残す。

股関節にも軸をつくることで、3つの軸を使ってストライクゾーンに奥行をつくるわけです。

こちらは6年前のコラムなので最新のセンストレでは無いですが
今回のテーマである「ストライクゾーンの奥行のイメージ図」だけでも参考にしてください。

まずはインパクトゾーンに慣れることが大事

具体的な練習ですが、
技術的にそこそこってバッターならティーバッティングをやり込むことがお勧め。
スタンドを使ってホームベースを基準に前後にボールをセットして
3本の軸にそれぞれ体重を移動させる動作をゆっくり確認しながらインパクトする。

『ここからここまではなんとなく打てそうだな』という感じに慣れてきたら
今度は斜めからトスしてもらう。真横からトスしてもらう。正面からトスしてもらう。
コース、トスの速度、コースの打ち分けなどいろいろ工夫していく。
※トスする際は打球にきをつけてください。防球ネットを使うことを強くお勧めします。

スタンドティーで「股関節の軸に体重を移動させ」て「お尻で支える」感覚を養う練習を繰り返していると
何も考えずともゾーンが広がっていきますから、難しく考えずここをやり込むってことが大切。

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