イチローのバッティングは少年野球のお手本にならないの?

メールNo.121 配信日2016/06/15

今回のテーマは
私が思う「イチロー選手のすごさ」を少々語っていきます。

今年のイチロー選手は非常に調子がよく
無駄なものを極力省いているって印象を受けますよね。

プロのバッターでよくあるのが
40歳を過ぎて打撃の極意を掴んだと思ったら身体の衰えを痛感し
「感覚」と「動作」が上手くリンクしないってやつ。

イチロー選手は徹底した自己管理も異次元ですから
そういう一般的な例とはまた違った結果が出ても何ら不思議ではないんですが
それにしても今年はよくバットが振れている。

センスアップ的には
イチロー選手の特徴は主に3つあるのですが
小学生でも高校生でも参考になるものばかりなんですよ。
これが技術面だと『天才打者イチローの真似はするな。小学生なんかが参考にするべきじゃない』って一般的にはなるんでしょうけど。

今回から2回くらいに分けて考え方や練習法などを解説していこうかと思います。

グリップをギリギリまで残す極意

最近の公式メルマガでは
主にタイミング系・足裏の図などを配信していましたが
センスアップ的に、スイングの基本は両肩甲骨のラインのスムーズなズレが絶対条件。

両肩甲骨の間(胸椎1-3番あたり)は石のように固い人が大半だと思います。
肩甲骨や肩関節が柔らかいって選手でも、この部分だけは異様に固い。
イチロー選手はこの胸椎1-3番が
他の選手と比べても異常に柔らかいため違いを生み出しています。
ネクストサークルでのルーティンなどでみせるゴルフのような独特な動きも
胸椎1-3番付近に注目するとあり得ないほどゆるゆるなのがわかるでしょう。

テレビなどで自身の打撃論を語るとき
よく『グリップを残す』『胸を早期に投手へ見せたら負け』『わざと詰まらせる』など
いわゆる上半身のタメに強いこだわりをもっているような内容を話してくれますが
これこそが、その圧倒的な両肩甲骨のラインの柔らかさからくる感覚的な意識でしょう。

ボディスピンは一塊ではダメ!分割できるかがカギ

静止状態でグリップを後方へ置くだけなら簡単なんですけど
これが実際に自分のスイング動作の中でやってみるとすごく難しい。

もちろん肩甲骨や肩関節の柔らかさがチーム1あれば、無理やりグリップを残すことは可能です。

が、グリップを残す本来の意味は
「ボールの変化に対応すること」と「安打以上にするためのパワーを生み出すこと」です。
したがって、腰から上が箱のように一塊になっている状態で
無理にグリップを残してもスイング動作的には何の意味もないわけです。

少なくても股関節、仙腸関節、腰椎、肋骨、肩甲骨のエリアに分割しながら
ボディスピンしないと上記2つの本来の意味はクリアできない。

首はすわってるんだけど…とんでもなく柔らかい

鬼門となるのが肋骨と肩甲骨の間。
そうイチロー選手が異常に柔らかい胸椎1-3番の両肩甲骨のラインの柔らかさ。

この部分は「首がすわる」ためには必要不可欠な凝りのため
完全に取り除くと赤ちゃんになってしまいますが、
生まれてから何十年とその凝りを放置した結果
どんどん進行してしまい皆さんもその若さで・・・バッティングに支障をきたすレベルにまで悪化しているわけです。

一般人では石のように固い箇所が
40過ぎのおっさんがあのレベルで柔らかいって事実が
どれだけの鍛錬を積めばいいのか…想像を絶する。

だから10代の若造なんて正直恵まれてますよ。
本気でこの部分の柔らかさを取り戻す努力をすればどうにでもなりますから。

どういった練習が効果的か?

この部分の柔らかさは0か100かという類ではないので
やればやっただけリターンがあります。

軸となるのが肩甲骨内側の柔らかさ。
最近エクササイズ界でも「肩甲骨剥がし」が流行ってますが
凝りによって肋骨にへばりついている肩甲骨を
独立させ動かすというのはかなり役に立ちます。

ゆる体操でいえば「肩甲骨モゾモゾ」は外すことはできません。
場所も器具も必要なくコスパは最高。
【参考書籍】「ゆる」スポーツ・トレーニング革命―ウェイトトレーニングはもういらない!? (DVD book)

もし親子でやるなら、この部分の意識を高めさせるために
肩甲骨の内側に指を入れるよう”やさしくマッサージする”のもいいでしょう。
優れた野球選手は親指が肩甲骨に入るほど筋肉が柔らかいですからね。

センストレだと【究極のセンスアップサイト】に掲載している
肩甲骨系のものをゆる体操と組み合わせて自分のスイング動作に落とし込むのがベストな活用法。

それから、
公式メルマガで以前紹介した「ゆったり動作チェック」で気持ちよく刺激するのもお勧めです。

【やり方】
1、肩のラインまで両腕を挙げる
2、両肘を抱える
3、投手側の脇を絞め上腕内側を胸につける(※肩甲骨をせり出すと良い)
4、捕手側の脇は開ける
5、肋骨先行で回転し、両肩甲骨のラインが従属して後からついてくる

2の両肘を抱えるとき、
投手側の手が上・捕手側の手が下になるようにつかむといいでしょう。
3で投手側の脇を絞めるのですが、できるだけ肩甲骨をせり出すようにすると上手くいきます。
肩にアゴをのせるイメージですね。ゴルフのように脇にタオルを挟み落とさないように工夫するのもいいかも。
4は1で両肩のラインまで挙げていれば自然と脇が開くと思います。
5は肋骨先行で両肩甲骨のラインが後からズレるって動き。

少年野球のバッティング指導だと
このアゴに肩を乗せるってのが一つの目安になるかもしれませんね。

右打者ならステップ足を踏み出して着地したシーンで、
左肩にまだアゴが乗っていればグリップは後方へ残ってますし
そこから一瞬で右肩にアゴが乗るようにスイングしていく動作を基準にすれば
教えている側もわかりやすいかと思います。

以上、
センスアップ的イチロー選手の3つの特徴の1つ「グリップの残しかた」でした。
続きは次回へ

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