少年野球で必ず教えておきたい軸足の重心タイプは「母指球」か「踵」か?

メールNo.117 配信日2016/06/07

前回の続き
石川が鉄板だと思う少年野球選手へのおおまかな指導の流れ、その3
「軸移動で足裏の意識を改善」です。

これは最近の配信回で詳しく解説したので読んだ人はわかるかとおもいます。

足裏のポイントは3つさえ覚えれば完璧

小学生に足裏の意識を教えるときポイントになる部分は基本3つです
【メルマガ限定リンク】足裏の図

まず1つは、脛骨直下の赤丸の部分。
脛骨の位置が感じられなくても
ちょうどくるぶしのラインを辿ると、その部分にぶつかるのでわかりやすいですね。
バッティングの軸足はここに重心を置くようにすると安定します。

ただ、所属するチームでは「踵重心」ではなく
「母指球依存」な技術指導をされているかもしれませんね。

少年野球は基本的に直球だけ対策していれば
それなりに対応できちゃうので、母指球依存でも構わないのですが
緩急を上手に使うバッテリーが相手だと
母指球依存は淡白なバッティングになるため打撃が安定しません。

変化球が解禁される中学生でも野球を続けるって選手は
なおさら「母指球に依存する軸足の使い方」は改善させるべきかと個人的には思います。
母指球でクルンと回っちゃう癖がこの時期からついちゃうと
ボールの変化に対して粘り強いバッティングができなくて後々苦戦しますからね。

2つめは親指と人差し指の間のライン。
このラインで体重移動の始動の操作をします。
1つめの脛骨直下に置いている重心とこのラインをリンクさせたほうが操作が簡単なので
スキーでいうインエッジ(親指外側から踵までのライン)まで深く入れる必要ないです。
親指と人差し指の間のラインを意識させてください。

3つめは母指球を抜くゾーン。
こいつが難しい。

SB内川選手は少年野球のお手本

足の裏は地面に接しているため
「抜く」といっても選手が感覚をつかむまで指導者側も苦戦します。

とはいえバッティングは運動ですから理論はどこまでいっても理論。

子供に教えるときは「明らかに違うというポイント」だけ抑えておけば大丈夫!

実際に打席に立っているときに
「ボール球を見逃したシーンで踵が早期に浮く」のは
母指球依存度が高い傾向があるのでそこは注意してみてください。

もちろん、
踵を全く浮かさずに全力スイングはできないので
どれくらい踵を浮かさずにバットを振るのかっていう明確な基準はありません。
ですが、あきらかに早期に踵が浮くのは
母指球のゾーンを「抜く」動作ができていないとみてください。

ホークスの内川選手の動作が非常に参考になるので
こんな感じのイメージを指導者側がもっていれば
次で紹介する軸足の調整法も上手くいくと思います。

【メルマガ限定リンク】内川選手のフォーム

足の引きずり動作が起こるほど
きれいに足裏の図でいう青いゾーンが抜けています。

ちなみに、フィニッシュで体重を母指球で支えるのはもちろんOKです。
問題は体重移動からインパクトまでのシーン。
ここで踵が早期に浮いて母指球でクルンと回ると
タイミングを外されたボールに対して非常に淡白なバッティングしかできなくなり
粘り強いバッティングができません。

踵はどれくらい浮けばベスト???

上記でも解説したように
その選手の身体資源やバッティングフォームの関係もあるので
踵がどれくらい浮けばいいのかというのは選手によって異なります。

やっていくうちに「お、いい感じだな」って感覚が選手には出てきますが
そいつを掴んで離さないのはセンスのいい選手だけで、大半はすぐにわからなくなります

でも、それでいいんです。
「軸足の踵」は常に調整を繰り返すことを頭に入れる。

では実際に練習法も紹介していきます。
小学生でもできる具体的な調整法としては、2つお勧めな練習があります。

1、踵で地面を踏む感覚を養う方法
2、踵が離れるタイミングを調整する方法

まず1つ目は、バットを持たずにスイング動作だけの確認。
パートナーには背後に座ってもらい、
選手の軸足の踵を足で押し込んでもらう(足で押されることで踵骨の意識が普段より濃くなる)

その押し込まれている足を感じながら
軸足踵で地面を踏むように体重移動の動きをしてみる。
※足裏の図を参考に「踵重心」で「親指と人差し指の間のライン」を使い体重移動をしてくださいね。

軸足の踵骨でググッと地面を踏めるようになればいい感じ。

2つ目は、1つ目の軸足踵の強烈な意識を利用してティーバッティング。

まず1球目は、踵を全く浮かさずに打つ。
踵が地面に着いたままだと
腰の回転が制限されて振り抜くのは難しいので
その『軸足踵に引っ張られて全力スイングができないよ』の感覚を覚える。

そしたら次に、いつも通りの全力スイングで打つ。
これを1球ごとに交互に打ってみてください。

慣れてくると
「このタイミングや強弱で踵を抜くと良いスイングができる」というのが感じられてきます。
そこを絶えず調整すると、
下半身先行の粘り強いバッティングができるようになります。

以上です。
最後に全体のコツですが
少年たちに教えるときは
使う言葉もそうですが、基本的に「厳密に○○じゃなきゃダメ」って指導はNG

バッティングはどこまでいっても運動なんで
難しい理論で記号化してもしゃーない。
頭で考えて動作しているようでは試合じゃ役に立たないですからね。
試合で無意識にできるように練習をするわけですから。
試合中にいちいち頭で考えてしまうような方向性の練習はしてはいけない。

なので、
ベースのスイング(技術のフォーム・センスの動作)やタイミングに慣れてきちゃえば
あとは“だいたいこんなもん“くらいがちょうどいいんですよ。

バッティングの大前提として
「相手のボールをただただ打つ」
ここからは絶対に逸れちゃダメですから!

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