夏の大会までに「飛距離」や「打球の威力」を上げるセンストレ

メールNo.114 配信日2016/05/13

今回のメルマガは「夏の大会への準備」というテーマで
主にバッティングについてのテクを少々。
実戦形式の練習が増え
オフシーズンに比べてハードな筋トレなどができないこの時期(小・中学生も含めて)、
夏の大会までに「飛距離」や「打球の威力」を上げるには?
こんな感じのお悩みの選手へ
ティーバッティングなど実打で試してもらいたいセンストレをご紹介します。

打撃フォームを改造するというような類のものではなく
感覚意識的に「バットにボールを乗せる時間を増やす」
遊びでバッティングをやるような気持ちでお願いします。

体幹主導で「肘抜き」がターニングポイント

まず、今回のテーマで必須となる
「体幹部と四肢」の状態が現在どのレベルなのか
ご自身でチェックしてみてください。

こちらの私が解説している動画を参考に
【メルマガ限定動画】

この動画で私が行っている「肘抜き」ってみなさん難なくできますか?

もちろん腕が流血するほど相手に強く握られていると
引き抜くのは難しいのですが、普通に抑えられているレベルなら
「体幹主導・腕はプランプラン」で引くと面白いように抜けます。

抑える側は無意識に、相手の肩関節やひじ関節に対して力を使うため
そこを基準に腕を固定しようと抑え込むんです。

ですが、
引く側が「肩関節やひじ関節をプランプランのフリーな状態」にし
なおかつ「固定土台であるはずの肋骨が揺動する」ことができると
思いのほか簡単にスルスルっと抜けてしまうって感じ。

この「体幹主導で手腕が従属する感覚」が「体幹を使ったスイング」というわけです。

もちろん実際にバットスイングするときは
物理量さえ確保できればいいので、こんなに大げさに引きはしません。
もっともっとコンパクトな動作になります。

これが相手の抑え込みから
ある程度腕が抜けるのであれば
今回ご紹介するセンストレは面白いかもしれません。

全然腕が抜けないって人はまだまだ肘や肩関節の力で
相手の抑え込みに抗ってしまっているので
手腕部のゆる体操を入念に行い、肋骨の引きを意識して練習してください。

超おすすめ!!体幹主導のシャドーバッティング

前述の肘抜きの原理を利用して
バットをスイングしていくというのが、今回ご紹介するセンストレです。

とりあえずやり方から説明します。
【やり方】
1、肩のラインまで両腕を挙げる
2、両肘を抱える
3、投手側の脇を絞め上腕内側を胸につける(※肩甲骨をせり出すと良い)
4、捕手側の脇は開ける
5、肋骨先行で回転し、両肩甲骨のラインが従属して後からついてくる

2の両肘を抱えるとき、
投手側の手が上・捕手側の手が下になるようにつかむといいでしょう。

3で投手側の脇を絞めるのですが、できるだけ肩甲骨をせり出すようにすると上手くいきます。
肩にアゴをのせるイメージですね。ゴルフのように脇にタオルを挟み落とさないように工夫するのもいいかも。

4は1で両肩のラインまで挙げていれば自然と脇が開くと思います。

5は動画で肘抜きをした感覚と同じ。
肋骨先行で両肩甲骨のラインが後からズレるって動き。

あとはイメトレと同じような流れ(シャドーバッティング?w)で構いませんので
この動作を繰り返し行ってみてください。

アッパースイング気味に自然となる?

バッティングが上手い人は
棒立ちの上半身で高め・低めを打ちませんよね?

骨盤と股関節回りを柔らかく使い
体軸がコースによって自由に前傾するかと思います。

たぶん、こういった骨盤の動きが試合である程度できる人は
今回のセンストレを行うと自然とアッパー気味になるかと思います。

不自然なアッパースイングではなく
近年推奨されつつある
ダウン→レベル→アッパーという自然なスイング軌道です。

【メルマガ限定リンク】打率首位に立った坂本に衝撃を与えた西武・秋山の打撃論

体幹主導で肋骨先行、
腕がいい感じにプランプランで後方へ残りタメをつくる。

コツは投手側の肩にアゴを乗せ、捕手側の肩へアゴを移し替えるようにする。

両肘を抱えながら投手側の脇を絞めていると、
捕手側の突きが深くなるので
ちょうど上記記事中の坂本選手のようないい感じの突きになる。

あとは実際にボールを打ってみてください。
センストレで身体深部が解れているはずなので
すごくスイングしやすいですよ。

冒頭でもいいましたが打撃フォームを改造するってことじゃなく
このセンストレのいいところは
体幹主導のスイングに欠かせない、
肋骨と両肩甲骨のラインの2つのパーツ間のズレが鍛錬できるってとこ。

さらに脇を絞め腕の動きを制限することで
投手側の肩の開き防止や、上半身のタメの感覚も養える。
突きも深く鋭くなるので
最先端のアッパー気味スイングのリズムもつかみやすい。

もう一度言いますがフォームを改造するってわけではないのでお間違いなく。
なので私的には週末いきなり試してもらいたいテクです。

『カラダがいつもより動くな。こりゃいいぜ!』こんな感じなら成功ですね。

詳細はこちら

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