バットスイングのフォロースルーが参考になる動画

フォロースルーは打球の質や方向などに大きく影響すると言われていますが実際に意識すべきポイントとは何でしょうか?私は肩甲骨と肋骨の間が重要になってくると考えています。よく『テイクバックは小さくしてフォロースルーは大きく振り抜く』という指導を耳にしますが、体幹を使えていないただ腰を切っただけの手打ちスイングでは、腕を大きく伸ばしているだけで何の意味もありません。そこで、どのような形が良いのか?参考になるスイングを紹介します。

個人的に気に入った野球動画Vo.26

豪快で見ていて気持ちが良いスイング

阪神タイガースがドラフト2位指名をした北條史也選手のバッティングです。豪快なフォロースルーで個人的に大好きな形ですw ただ、彼自身がどう思っているのかわかりませんが、ひょっとするとプロに入ってこのバッティングスタイルは捨てるかもしれませんね。U18世界選手権では木製バットに苦しみ『活躍していたのは金属だから。プロでは通用しない』という評価をされていましたし…。

んーどうなんでしょうね。センスの面からいえば高校生までは体幹を上手に使うことを覚えるためにもこういうフォロースルーは有効だと思うんですが、プロは結果がすべての世界ですからコンパクトに体へ巻きつける形にするかもしれません。けっこう残念です。

まぁ形はどうであれ体幹をメインにスイングするということは変わりませんから気を付けるべきはそこですね。形をコンパクトにしたら一気に手や腕がメインのスイングになってしまったなんてことになたらリアルに5、6年は芽が出ないでしょう。

柔らかい印象を受けるフォロースルー

ジャイアンツ高橋由伸選手の満塁ホームランです。若い頃のフォロースルーの方が個人的には好きなんですが、まだまだこれから。復活してほしいという思いから今期のバッティングをチョイスw

しっかりスイングしているのですが柔らかさが高橋選手の特長ですから、バットを振り抜いた後に『フワッ』とした印象を受けますよね。体の軸に沿ってバットが戻ってくる動きも軸に巻きつける意識があってこそですから良い感じです。

年齢的にも体が思うように動かなくなり技術に頼ったスイングが目立ってきていますが、ブレーキ要素を徹底的に排除し怪我無くフル出場、シーズン通しての3割、30本を見てみたいです。ちなみに石川はジャイアンツファンというわけではありませんw

動的なのに上手くバランスが取れているバッター

リトルリーグでライトフェンスオーバーのホームランを打った少年です。フォロースルーが動的で良い感じです。小学生のフォロースルーというと両手からバットを離さずに『ビュッ』と止めてバランスをとるような動きが多いですが、この少年は止めなくても非常にまとまっていてバランスがすごくいい。

高橋選手の動画と同じように体軸に沿うような形でヘッドが立つ動きがみられますし、ヘッドを地面へソフトにランディングさせているのもかっこいいですね。こういう動きは真似ようと思ってもなかなかできなくて、スイングしているときに“身(軸)で打つ”という感覚や意識が無いと上手くいきません。止める形ではなく動的なフォロースルーにしたいという選手はぜひ試してみてください。

上半身の動きを参考にしたいスイング

最後はイチロー選手。メジャーの強打者のフォロースルーでもよかったのですが両肩甲骨のラインと体幹の使い方を参考にしてほしいのでピックアップしました。

イチロー選手はフリーバッティングなどのリラックスした練習では、試合でのスイングよりも腕を大きく伸ばしてフォロースルーを行いますのでついそっちに目が行くのですが、見るべきところは肩関節よりも体幹に近い側です。

肋骨と肩甲骨の使い方はどんなスイングスタイルのバッターでも参考にしてほしい動きですよ。近距離でのバッティング練習ですが肩甲骨の内側と肋骨とがスムーズなスライドを起こしているので、余裕を持ってボールを捉えています。

小学生は大人と比べたらまだまだ上半身が柔らかいのですから、この動きは積極的に行ってほしいかなと思います。

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