試合巧者になる!トーナメントで勝ち抜く方法

5月になり各地で続々と春季大会が行われていますね。高校野球から学童野球まで白熱した戦いが繰り広げられています。さて、今回のテーマはズバリ大会のトーナメントを勝ち抜く方法です。もちろん、前提として個々の能力がそれなりに高くなくては試合に勝つ可能性が無いのが野球という競技です…が“それなりに”というのがポイントで、そこそこのチーム力があれば効率よくトーナメントを勝つための秘策があるのも事実です。ぜひ皆さんも実践してみてくださいね。

トーナメントで勝ち抜くための2つの要素とは?

一口に試合といっても高度な戦術などが絡んでくると、技術の領域になってきますのでこれを実践したからといってすべてが勝てるかというとそうではありません。監督の采配が「?」というチームでは勝ち目はないでしょう(笑)が、少なくてもセンスの面からいえば、効率よく勝つための2つの要素があります。

「心身のリラクゼーションによる安定感」と「ビッグイニングがつくれる打線」の2つです。本当に当たり前のことすぎて石川は何を言っているんだと怒られそうですが、実は皆さん結構できていないんですよ。

試合中に身体をリラックスさせている選手は2割程度

これ、非常に難しいんです。まず「リラックス」というのは、身体の強張りを減らしてしっかりと機能する状態に持っていくことであり、実際に身体の各部分の力みを1つ1つ解さなければ「リラックス」しているといえないわけです。これを結構勘違いされている方が多くて「リラックス」はメンタル面の問題でおまけみたいなものとする方や、『リラックス!リラックス!』と大声でベンチから指示する方がいらっしゃいますが、残念ながらそういう表面的な要素ではありません。

センスのある選手は無意識にでも何らかの動作でその力みを解しているのですが、それができているのは2割程度ですね。まだまだほとんどの選手がベストパフォーマンスを出し切れていない状態で打席に立っています。大事な場面で「リラックス」するという能力は一流のアスリートがよくみせますが、その中でもずば抜けている選手がイチロー選手です。

世界のイチローが安定している理由

イチロー選手はMLBでその卓越したパフォーマンスが評価されていますが、同時に野球に取り組む姿勢も素晴らしいと絶賛されています。試合中外野の守備で打球が来なければ、常にストレッチを行っていますし、バッターボックスでも様々な動きを織り交ぜながら強張っている個所は無いか、点検するようにと余念がありません。もちろん動作的には簡単なストレッチでも結構ですが、試合中はどうしても緊張してしまう場面が多々起こるわけですから、やはり普段から意識してリラックスさせるんだと身体に覚えてもらわない限り試合中、ましてや公式戦のトーナメントではコンスタントにベストパフォーマンスを発揮することは不可能でしょう。

四六時中身体を解しているイチロー選手ですら、調子が悪い場合もあるのです。いわんや好不調の波をコントロールできない我々アマチュアがなぜに試合中ボーっと突っ立ってるのか?ベンチでキッチリカッチリただただ座ってるいのか?そりゃ大事な場面で打席が回ってきたら緊張して身体が重くもなりますよ(笑)座るにしても色々なリラックス方法がありますからね。

イチロー選手が屈強なメジャーの選手相手に身をもって証明してくれているのですから、ここは徹底すべきですよ。理想は小学生から高校生まで「練習中も試合中も四六時中身体を解すことを意識しなさい」を統一する事です。これは誰でも出来る事ですし、機材もお金もかけなくて済みますのでどのチームでも意識さえすれば導入できるはずです。

では皆さんお待ちかねのビックイニングをつくる方法です(笑)

トーナメントを勝ち抜くにはビックイニングが必須条件!

昨今の野球は打線が重要というのは皆さんもお気づきだと思います。ましてや一発勝負の連戦となると投手陣の消耗を考えれば少しでも打線が援護したいはず。・・・やはりビッグイニングですよね(笑)極端な話、試合全体的では打てなくても一挙5、6点取れる打線があれば強いですよ。

高校野球でもそういう試合が目立ってきてますし、学童野球はほとんどそれで決まるといっても過言ではありません。ではこの繋がる打線はどうすれば創れるのか?ここを少し解説したいと思います。

「踵」1つでビッグイニングを生み出す!

ビッグイニングを創りだす繋がる打線というのは、センス理論でいえば「動作系」と「意識系」の2つの面があるのですが、ここでは動作のみに絞って解説します。

スイング理論でいう軸足の創り方を行っていただければ体感としてとわかるのですが、軸足の股関節に体軸が乗るとしっくりくる立ち方ができます。そこからが重要なんですが、その乗っている状態から踵で強く地面を押しながらボールを呼び込むんです。(じつはこの踵の使い方はまだ一般公開していません)

で、ここに疑問を持った方が結構いらっしゃると思うんですよ。我々が教わってきた“親指の付け根”「いわゆる拇指球の部分に力を入れるのはダメなのか?」という点です。結論からいいますとバッティングではアウトです!グッと力を入れると踏ん張っている感じが出ますので、確かに実感として「すげーパワーを感じる」となるんですが、実はこれはブレーキ要素であり動作を止める力なんですね。皆さんも走塁や守備で急ブレーキをかけるときは足の前部でかけますよね。

ノンブレーキで滑らかにハンドルを操作する

バッターは常にタイミングを100パーセント外されるという事を前提に打席に立たなければいけません。当然ながら相手が本気で打ち取りに来ているシーンではバッテリーは裏をかいてくるからです。トーナメントで本気で戦ってこない相手バッテリーはいないと思いますので、タイミングをほとんど外されないというのは格下の投手か試合を放棄している対戦相手かの2つでしょう。

ブレーキ要素が高ければ高いほど、動作が一瞬止まりやすくなるわけです。そうすると裏をかかれた場合、頭ではわかっていても動作が止まっているわけですから、ひどいスイングをしてしまう危険性が高まるという事ですね。軸足の踵で踏み込むというのは拇指球付近に引っかかるブレーキが存在しない事を意味しますから、アクセル全開の状態でロスなくボールへ向かっていけるということ。ノンブレーキで滑らかにハンドルが切れる操作を身に付けていれば当然、ブレーキをかけてしまうバッターより鮮やかにボールの変化に対応できるんです。

こうなってくると投手はたまったもんじゃないですね。ただでさえピンチで冷静さを失っているところに、どこへ投げても打たれる感じがする・・・。そう感じるのは実際にブレーキをかけないでボールへ喰らいついてくるからなんですよ。「体勢は投手によって崩されるのではなく、自らハンドルを操作して柔らかく崩していく」これが繋がる打線のメカニズムです。

と、まぁここまで簡単に流して書きましたが、じつはこれかなり面白い動作なんですよ。拇指球でグッと踏ん張っていたのを、踵でグッと踏み込む動作に変えるだけでボールの変化に強くなるわけですから、打撃指導が簡単に覆りそうですね。まぁ、もちろん「踵」で踏み込む動作が難しいんですけどね(笑)この「踵」の踏み込みのセンストレは未公開のものが何種類かありますので、ある程度まとまったら公開していこうかと思っています。

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