今年の高校野球は「構え」の「揺すり」に注目せよ!!

栃木県高校野球の予選が昨日開幕しましたよ。 近年の栃木県は低迷期のようで、私立も公立も力の差がないと言われています。 今日は日曜日なので、完全にプライベートでのメルマガになるんですが テレビ観戦をしていて少し気になったので配信します。まだ数試合しか消化していませんが、今年も打高投低の大会になるのか 非常に気になるところです。

ちなみに、私はなるべく大会前の注目選手やチームの情報を入れないように しているんですね。というのもセンスの部分をシンプルに追うのが私の仕事ですから 野球技術に目が行ってしまうと本質を見抜けない場合が起きてしまうからです。 …まぁ事前に知らされると楽しみが半減するというのが本音なんですが(笑)

さて、今回のテーマですが「構え」です。センス指導に興味をお持ちの指導者の方が、このメルマガをご覧になられている確率は非常に高いと思います。 そこで、指導者の方へ【簡単に見抜ける打者の本質力】をお教えいたします。 私のお勧めは、ズバリ「構え」た時の「バットの揺すり」です。

慣れてくると「おっ、このバッター打てそうだな」という 一流の野球解説者並みの”眼力”をマスターできますので、ぜひ行ってみてください。この、構えの揺すりには 大きく分けて4タイプあるので、それぞれ解説していきましょう。

  • グリップを支点にして手首を固定しながらヘッドを揺らしていくタイプ。
  • ヘッドを中心にグリップや肘肩周辺などを柔らかく揺らしていくタイプ。
  • バットを一切動かさずにじっと固定するタイプ。
  • バットを動かしていないんだけどどことなくスッと握れているタイプ。

この4タイプです。

リズムは取りやすいが力みを誘発させる

1つ目の、手首は固定→ヘッドを「クッ、クッ」とゆするタイプのバッターは 前腕の過緊張を誘発しやすくショートゴロやポップフライが多いのが特徴です。これは自中操というメカニズムですね。 自分を中心にバットを操作するのでバットの重心つまり芯が身体で感じにくい操作法です。

簡単に言ってしまえば力みですね。

前腕でヘッドを激しく揺すると、ものすごく力が入っている感じですよね? 実際にバットがあれば行ってもらいたいんですが、どうでしょうか? なんかこれだけ力が出てれば飛びそうな感じじゃないでしょうか? しかし、残念ながら飛ばないんですよ…。 なぜか?

じつは、手首固定でヘッドを揺するタイプは バットの重心、つまり芯がよくわからなくなってしまうからです。 力感十分…だけど芯に当たりませ~ん…ではヒットは打てないんです(笑)本人的にはスイング前の準備だと思うのですが、 これでは力みを誘発する装置にしかなりませんので結果はあまり期待できませんね。 地方大会では良くも悪くも、色々な選手が見られますので 注意して観てみてください。

もちろん、野球はセンスだけでは成り立ちませんから色々な要因が重なれば ヒットが出る場合もありますが、効率の悪いメカニズムであることには変わりません。

柔らかく揺することでバットスイングの準備を整える

さて2つめです。 これが私がおススメしているバット中心操ですね。

やはりセンスのある打者は揺すりが非常に上手ですよ。 手首を固定してヘッドを激しく揺する…なんてことはしません!ゆら~ゆら~と小さく一筆書きのような揺らし方をするんです。 こういったバッターは技術的にはどうか知りませんが、 バットの構造を身体で理解しているといえます

つまりセンスがあると感じるわけです。

こういった動きは元からできる選手と後天的にできる選手がいますが 同一打席で全球同じようにグリップを肘や肩、肩甲骨で柔らかく 揺すれているバッターは間違いなく確信犯でしょう。とうぜん、頭で考えただけではできない動きですけどね。 センストレはこういう部分をダイレクトに鍛えるメソッドです。

ちょっと長くなってしまいそうなので この2タイプのみの解説にしましょう。つづきは 今後配信していきたいと思います。

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