WBCでチェックしておきたい一流選手の2つの動作

今大会は力が思うように発揮できず苦戦が続く侍ジャパンですが、やはり観ている側からすると3連覇を期待してしまいますよね。一次ラウンドは3連勝で決めたかったと思いますがキューバに敗退。映像をみる限りそれほど悪くは無かったと思いますが、3連覇というのは想像もできないほどのプレッシャーがかかるのでしょうね。

まぁ結果にはいろいろ不満はあるでしょうが、やはり集まっているのは一流選手。動作は凄く参考になります。しかもハイスピードカメラの高い技術やカメラアングルが豊富なことも今大会の良いところかなと。

スローでみてはじめてプロの凄さがわかるということは多々ありますからね。そんな感じで今回はWBCでここだけはチェックしておくべきというポイントをバッティングで2つ挙げておきます。

勝敗はもちろんですが、一流選手が魅せる動作の素晴らしさにも関心をもって試合を観戦してみてください。

  • 打席に入る前・立った時の構えでのリラックス度
  • スイングの振り出しシーンでの「軸」と「バット」の関係

打席に入る前・立った時の構えでのリラックス度

まずは各国、各打者のリラックス度をチェックしてみてください。打席に入る前の動作と打席に入って構えた後の動作をじっくり観察するとかなり面白いですよ。このレベルになると選手によってこだわりというかルーティンが必ずありますからね。

しかも、もの凄く緊張する試合だからこそ高度に求められる一つ一つの動作の柔らかさ!!固さが目立つ選手は同じ動きでもいつものリズムでバッティングが出来ませんからね。

選手がどのような動きでリラックスさせようとしているのか?

たとえば、打席に入る前でいえば上半身を回転させてリラックスする選手なんかはどうでしょうか?腰だけ回転していないか?両肩甲骨のラインまでしっかり回転しているか?とかをチェックしてみる。

また、腰割りをしてリラックスさせる選手なんかは、肩を入れた時に軸を中心に半身が綺麗に割れているか?とか、仙骨から均等にバランスよく動かせているか?ハムストのストレッチは利いているのか?など。

構えでいえば外国人選手に多いゾウさんタイプなんかはわかりやすい。バットを垂らし振り子のように揺らして待つ動き。左右の揺らしの動きが滑らかで肩がスっと落ちている選手と、左右の揺すりに居着きがみられ肩がアガリ気味の選手を比較すれば、脱力による重量感がある動きとそうでない動きがハッキリとみてとれるかと思います。

あとは、肩を上下させる動きとかバットを揺らしたりグリップをニギニギしたりする動きも要チェックですね。これらは実戦で参考になると思いますよ。

スイングの振り出しシーンでの「軸」と「バット」の関係

今大会はハイスピードカメラで横からのリプレイがみられる機会が多いのでぜひそこに注目してください。海外の投手はボールを微妙に動かしてくるので気持ちポイントを引きつけて打たないといけません。もちろん、実際にヒットが打てるポイントは前になりますから意識の話になりますけどね。

タイミングがドンピシャだった場合は上記のポイントが前でしっかり捌けるのですが、タイミングや体勢を崩されて第二の保険的な反応でカットするシーンはぜひお見逃しなく。これぞまさにプロ。

バットの扱い方

バット中心操から自中操、自中操からバット中心操というようにミートポイントによっていつでも切り替えることができる動きがハッキリとわかると思います。バットと軸の関係が変わるのがわかるので『すげぇー』ってなるかなと。もちろんスイングの軌道のみを真似しても打てませんけどねw

後ろ小さく前めちゃくちゃ大きくは本当だった!?

このバットの振り出しの話でちょっと思ったのが、少年野球のバッティング指導でお馴染みの「後ろ小さく前大きく」をキューバの打者たちが行っていたのが印象的でしたね。

正面から見てるとドアスイングでぶんぶん振り回しているイメージがありますが、横からのアングルでみると驚くほどテイクバックとフォワードスイングがコンパクトに、そしてフォロースルーが圧倒的にダイナミックなスイングをしていました。

パワフルなスイングに振り出しでのコンパクトさがあれば確実性と威力は共存しやすくなりますから…んーやはり強敵には変わりないですね。

ただね、上記の“状況によって「軸」と「バット」の関係を切り替える離れ業”というのは日本の右に出る国はいないでしょう。東京ドームは狭いですから外野までの意識も繋がりやすいですし、変に力勝負にこだわることなく日本らしさを徹底してもらえれば間違いないかなと思っていますw

以上です。ぜひこの2つのポイントをチェックしてみてください。

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