ホームランを打つために必要なこと

ホームランの打ち方

打球を遠くへ飛ばすためには何が必要でしょうか?もちろんパワーを得るためには筋力強化は避けて通れないわけですが、小中学生は本格的に筋トレは出来ません。ですが、パワーを上げる前にスイング動作の効率を上げて合理的に飛距離アップをするという事は誰でもできます。本記事ではそんな飛ばしのベースとなる動作を、シンプルにわかりやすく実践できるように構成しました。

実際に選手へ指導しているコーチや少年野球のお父さん、飛距離の無さで悩んでいる現役選手にぜひ行ってほしいバッティング法です。これから紹介する画像の動きを順番に行えば出来るように構成しましたので、センストレを行いながら上手く自分のスイングに取り入れてください。

基本ポジションの確認

傘の構え

両腕を左右に広げる。このとき「傘に腕を乗せる」ようなイメージで行うこと。
肩を上げすぎないように注意してください。

肘を揺する

肘を中心に手腕部全体を揺すります。リラックスさせることでぎこちない操作や無駄な力を取り除くことができます。

突きのポジション

力が抜けた左手(投手側)を目がけて、右のこぶしをパンチするように強烈な突きを放つ。右手の突きは、手のひらが上を向くように突く。左手の位置をなるべく動かさないようにするのがポイント!

バットを持った基本ポジション

バットを持つ

これがホームランを打つ基本ポジション。1つ1つ確認しながら行うとコツをつかみやすい。「傘の構え」「肘を揺すり」「突きを放つ」この3つはすぐに体で覚えて欲しい。

ここまでで注意するポイント

投手側の脇の使い方はバッティングの間違った指導、矛盾する指導が多いポイントの一つ。絶対にやってはいけない動きだ!

注意ポイント

01、02は【開き】03、04は【締め込み】いずれもホームランは打てない脇の使い方である。かならず「傘に腕を乗せた」ようなポジションをとること!【引きの極み】でもこの肘のポジションは重要。脇の使い方は気をつけておきたい。

突きの軌道

【スープ作り】や【肩甲鎖流し】で肩甲骨の動きを活性化させ、どれだけ威力抜群の突きを放てるかが飛距離を出す鍵!

突きの軌道の解説

突きの軌道の解説

軌道のイメージは、フィニッシュでやや振り上げるように突きを放つ感じだと打球が上がりやすい。【スープ作り】で肩甲骨をせり出す動きを体感できるが、突きはあの感じで背中側からせり出すように放つとより強力な突きが打てる。正面の画像をみてほしい。体の近くを通っているのがわかるだろうか?後ほど詳しく説明するが、突きは体から離れていては意味がない。体のギリギリを突けるようにトレーニングしてほしい。

体重の乗せ

ここでは骨盤前傾の使い方を紹介する。これができるとタイミングを崩されにくくなるのでぜひマスターしてほしい。

軸足の乗せ

軸足の乗せ

片脚での骨盤前傾は難易度の高い手法であるがゆえ返ってくる物も大きい。これができればまず間違いなくほとんどの投手に対応できる。それほど重要な動きである。この動きはスペースがなくても体があればいつでもできるので至るところで行ってほしい。

軸足の動作の注意すべき点

軸足の外側に体重が乗ってしまう例。これも絶対にやってはいけない動きだ!

膝が外へ割れる例

体重が外へ乗るのは、片脚での骨盤前傾が正しくできていない証拠!軸足というくらいなのだから真っ直ぐ脚に軸を通すこと。膝が外に割れないように日々意識してトレーニングすべし!!

懐の深さ

次に肋骨回しの使い方を紹介する。ホームランバッターの証ともいえる懐の深さと突きの関係を理解してほしい。

肋骨の操作の動作解説

肋骨の操作の動作解説2

肋骨回しを行って、上手く投手側の肋骨が開けると、右側の脇にスペースが生まれる。この部分が懐と表現される部分だ。体の近くを突くといったが、じつはこの肋骨回しができないとスペースが生まれず、近くを突く事ができなくなる。こういったバッターは投手側の脇を締め込んだり、捕手側の肘を畳んだりするタイプに多く見かける。心当たりのある選手は気をつけよう!

全体の流れを確認

以上がホームランを打つための流れである。それぞれの動きはセンストレでつくることができるので流れだけを覚えておこう。

全体のスイングの流れ

横からのアングル

1.傘に乗せて、2.肘を曲げて優しく揺すり、3.突きをセットし、4.そのままテイクバックをとり、5.強烈な突きを放つ!6.フォロースル―は体全体で大きく行うこと。とうぜんこの部分で周りから注意を受けると思うが、そこはナチュラルにさりげなく決めておこう!カッコよさもそうだが、この部分で肋骨を大きく広げる動きが飛距離を上げるコツになる。ホームランを打ちたいなら信念を貫こう!

悪いスイング例

ここからはホームランは打てないスイングの例を紹介しよう。どれもセンストレ不足から起こるスイングである。

ホームランの打てないスイング例

投手側の脇を締める指導が一般的だが、これがホームランの打てない原因を作り出す。画像をみれば一目瞭然だが、肘から先しか運動に参加していないことが見て取れる。ホームランは簡単にいえばより遠くへ飛ばす運動である。つまり、必ずエネルギーが必要になるということ。肘から先で生み出したエネルギーと、肋骨回しや骨盤前傾で上半身、下半身から巨大なエネルギーを生み出した場合、どちらが遠くへ飛ぶだろうか?簡単なことである。

伸展タイプ

上から叩くスイングを行う選手に良くみられるスイング。捕手側の脇を締めて肘を進展させることでインパクトを迎えるという運動だが、これでは居着きに繋がってしまい、タイミングが思いっきりズレる。居着きとは1、2テンポの間と考えて欲しい。「グッ、ビシッ」といった感じの2拍子になってしまうということ。球際で絶対に行ってはいけない運動だ!

肘入れ込みタイプ

このタイプもホームランは打てない。強烈な突きを放つという動きがどうしても必要になってくる。この部分の理論はやや難解で初学者は混乱を招くだけなので説明は割愛させていただく。とにかく捕手側の上半身は、体の近い所を強烈に突く!この1点だけ考えれば間違いはない。

肘入れ込みタイプ

フォームを真似するのではなく、1つ1つの動きをセンストレで作っていくことが重要!強烈な突きは「引きの極み」「スープ作り」が生み出す。「肋骨回し」が懐を広くし、「骨盤前傾」が自分のタイミングを創り出す。そして、バット中心操が真芯で打ち抜く事を可能にする。どれも重要なメソッドだが、こういった目的を考えてトレーニングを行ってほしい。

ホームランを打つための実戦トレーニング

センストレーニング

いよいよ実戦だ!今回はこの流れを体に覚え込ませるのに最適なセンストレを紹介する。楽しみながらコツをつかんで欲しい。

ストリームバスター

正面からのアングル

これまで行った動きを1つ1つ繋げて、流れるようなバスターの動きで実際にボールを打ってみよう。念のため言っておくが、試合の時のバスターとは全く違うのでこれを試合で行うと監督に怒られる…ので注意が必要。はじめはティーバッティングやハーフティーでコツをつかみ、慣れてくればショートゲームも行ってみてほしい。強烈な突きを放つのに、このバスターの構えはやりやすいので、打球を上げる、打球を遠くへ飛ばすコツがつかみやすい。

ストバスの注意点

このストバスは簡単で効果の高いセンストレであるが、やり方を間違えると全く意味の無い動きになるのでポイントを押さえよう

外角のボールの対処法

ストバスはトスしてくれるティーバッティングでは差ほど気付かないが、正面から投げられるとアウトコースの球は100%02のような体勢になってしまう。
これは身体の近くを強烈に突くという動きが身についていない証拠だ!常に体の近いところをパンチ出来るように意識して行ってほしい。

外角のボールの対処法

【密着軸キャッチ】や【二刀流】の動きがここで生きる!対軸そのものをアウトコースへ持っていけば、常に体の近くで強烈に突く事ができる。正面からアウトコース・インコースと投げてもらい【密着】の動きと【ストバス】の動きのリンクをトレーニングするのも有効だろう。いずれにしても、センストレの動きができていないと、レベルの低い練習になってしまうのでセンストレも全力で楽しみながらトレーニングしよう!

コースの打ち分け

コースの打ち分けも理解しておこう。基本的に体軸の密着ですべてが解決するので十分トレーニングを行うこと!

軸の向きの不一致

ヘソの向きで考えるとわかりやすい。03のように突きの向きが不一致だと体の近くでは打つことができない。こうなってくるとただブン回すスイングなってしまうので注意して行おう!

コースの打ち分け方

01がインコース、02が真ん中、03がアウトコースである。ヘソと強烈な突きの向きが一致しており、体に近く軸の密着との関係も抜群にいい!04、05はフィニッシュ。ここで遠慮はいらない。体全体で振り抜こう!(投手は注意すること。意外と打球が速い)これを遊びでもいいので何度も練習してほしい。上手くいけばアベレージもパワーも兼ねそろえた理想の打撃(アイディアル)に限りなく近づく!

まとめ

【傘に乗せるように腕を広げる】

【肘を曲げ優しく揺する】

【突きをセットする】

【軸足に乗せて】

【懐を広く】

【強烈な突きを放つ】

ホームランの打ち方完成!!

詳細はこちら

サブコンテンツ