バッティング指導の基本で大切な5のポイント

基本を覚える段階にある選手達へバッティングを教える時に大切なのが順序。バッティングは一連の動作を覚えないと安定してヒットは打てませんので、複数の動きを連動させる必要があります。しかし、いきなりすべてができるという選手は少ないので、教える時は下半身と上半身の使い方を1つ1つ分けて教えていくというのが最適でしょう。

一般的にバッティングの基本を教えるのに必要なポイントは5つあります。下半身のポイントが2つ、上半身のポイントが3つ。教える順序は選手の特徴にもよりますが野球の経験が浅い場合は上半身から、ある程度練習しているなら下半身から教えるのが効率がいいです。

  • 構えで緊張しないように体を揺らす
  • テイクバックは小さくスイングは最短距離で
  • インパクトは強く、フォロースルーは大きく
  • 軸足に体重を乗せる
  • つま先が開かないようにする

構えで緊張しないように体を揺らす

もっとも基本となるのがリラックスです。バッティングは必要以上の力を使ってしまうと上手くいきません。常に肩の力を抜き無理なく自然とスイングできるようにするのが大切になります。構えた時にガチガチに固まってしまう選手にリラックスを教える簡単な指導方法はというと、体を揺することです。バットを握った手や肩を中心に揺すると無駄な力みが取れて良いスイングができる準備が整います。

テイクバックは小さくスイングは最短距離で

テイクバックはコンパクトに身体の中心からなるべく離れないように指導すると良いでしょう。このシーンで離れてしまうとヘッドが下がり気味になったり、遠回りしてドアスイングのような振り方になるリスクが高まるからです。

上達してくれば自分に合ったバッティングフォームへ変えていくのは自由ですが、基本となるのはテイクバックでコンパクトに、トップでグリップを耳元に持ってきて最短距離でバットを出すというスイングです。この型を最初に覚えておけばそこから自分のフォームが作りやすくなるというメリットもありますし、スランプに陥った時にそこへ戻りもう一度スイングを作り直すことも可能になるというのもポイントです。

インパクトは強く、フォロースルーは大きく

インパクトではボールを強く叩くことを意識させてください。細かくいうとボールのどこを狙って打つのかという教え方もありますが、基本はまずボールを強く叩くこと。それがたとえポップフライであっても方向性は間違っていません。この感覚はスタンドティーやハーフバッティングのような比較的投手のボールがやさしい練習で掴むといいでしょう。

いきなり速いボールでインパクトを強くというのは中々上手くいきません。それから打った後のフォロースルーの形も大切です。インパクトでスイングは終わりではなく、しっかり振り抜くことでスイング全体のバランスが向上し結果的に打球の威力や方向が良くなってきます。

軸足に体重を乗せる

バッティングの基本指導で難しいのが投手が投げたボールに対してのタイミングの取り方です。はじめの内は『いち・にの・さん』のリズムでスイングするのがいいでしょう。だんだん慣れてきたら、軸足に予め体重を乗せておいて投手のリリースポイントに合わせてタイミングを取る指導を行います。スイングの始動を早めるということを教えるためです。基礎ができていない選手はどうしてもスイングできる状態でボールを待つことが苦手なので、軸足に体重をかけておくことでどこで始動すればいいのかのコツが掴みやすくなります。

つま先が開かないようにする

ステップ足のつま先が開いてしまう場合は開かないように教えます。バッティングがあまり得意ではない選手は上半身と下半身が悪い意味で一体となって回転してしまうため、つま先が開くと肩の開きを誘発しやすくなる傾向があるからです。そういった単調なスイングなってしまう危険性もありますから、注意して指導しましょう。

以上がバッティングの基本です。これをベースに自分に合ったスイングの仕方やフォームを作っていくというのが一般的です。ある程度バットが振れるまでは丁寧に繰り返し行う事が大切です。

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