デブは野球やめちまえ!そんな心無い指導者を私は知っている

メールNo.81 配信日2015/09/16

ソフトバンクの柳田選手がオリックス戦で今季30盗塁目を決め、
トリプルスリー(3割30本塁打30盗塁)の条件を満たしましたね。

セリーグでもヤクルトの山田選手がすでに条件をクリアしており、
65年ぶりとなる2選手同時トリプルスリー達成も秒読みです。

今日のメルマガテーマはずばり「プレースタイル」です。
タイトルがかなり攻めてますが実話からですよ。

さて、冒頭でも述べたように
今期NPBの主役といっても過言では無い2人ですが彼らの魅力はなんでしょうか?

これはやっぱり
野球の醍醐味である「打って」「守って」「走る」を
素で体現する選手であるってことではないでしょうか

スーパースタータイプの選手はいつの時代も少年達は強烈に憧れる!!

私の世代だと
松井稼頭央選手あたりが同じようなタイプの選手だったので
所属していたチーム内でも抜群に人気がありましたよ

誤解を恐れずにいうと
年間50本塁打のホームランバッターよりも
トリプルスリーを難なくやってのける選手の方が人気があるという感じ

これって少年野球の指導環境や理想、目標が
後者のプレースタイルだからでしょうかね?
少なくても私の世代はそういう傾向があったように感じます。

最近の小中学生はどうなんでしょう?
『ホームランバッターも悪くないぜッ!』って選手がけっこう出てきましたか???

もちろん、確率的に「走る」のが苦手な子供もいるでしょうから
守備や走塁を極端に嫌った「打撃専門の選手」がいるでしょうw

「デブは野球やめちまえ!」

うーーむ、強烈だな

とあるスパルタ系のチームで
やる気の感じられない選手へコーチが放った一言です。

彼は打撃が大好きで、守備や走塁の練習を極端に嫌うタイプでしてね。

一応やる気の無かった彼を擁護しておくと
私がみて感じたそのチーム事情では
そもそも守備と走塁の基本的な部分の指導を行っていないのではないのかと…。

『おもしろいんだけど上手くいかないから難儀よのぉ』
『おもしろさが全くわからんから嫌い』

これだと、同じやる気ないでも全然違いますからね

実際にこういった選手を育成していくのは難しい。
おもしろさを体感させてしまえばこっちのものですが
そこをうまい具合に伝えるのが激ムズです。

野球に限った話では無く
社会的にも明らかに時代が変わり、優れた人材を育てるためには
「みて盗め」より「丁寧に無駄なく導く」スタイルが主流になりつつあります。

これは単純に「みて盗む」に値する力や業を持った“ホンモノ”が減ったってのもありますけどね。

で、少年野球の指導もそういう時代になるのではないかと私は思うのですよ。

ゆとりだなんだといわれてますが
合理的に優れた選手を育てるのには好都合なわけで
一昔前のスパルタ指導のように、選手を徹底して否定し個をねじ伏せるスタイルはどうかと。

野球競技未経験であろうとなかろうと
勉強熱心で情報を適切に取捨選択し、指導者も選手と一緒になって
ひたすら合理的な解を求め続けるような時代になっていくんだろうなと私は思います。

最近の子供は目が死んでる、覇気がないっていわれちゃってますが
やはり子ども達も心が無いロボットではないので
そこまで自分を認めてくれたうえで真剣にやってくれる指導者だと
『この人だったらついていきたい』と自然と思いますからね。

そうなってくると思いもよらない新発見だったり
自ら編み出したスタイルが身についたりもします。
いま風にかっこよくいえばケミストリーってやつですね!

トップスピード(単純なかけっこetc.)がたとえ遅くても
・脊髄反射的な超反応
・動きだしの素早さ
・動作と動作を繋ぐ連動性

こういう本質力を鍛えていくと
どういうわけか敵チームからみると、どんくさくはみえないし
逆にその体格が4番の雰囲気を醸し出してくる。

理想のイメージだとトップスピードは凡人
だが、イタチのような初動の圧倒的な早さと切れ目のない滑らかな動き
これができてぽっちゃり体型なら野球人として言うこと無いです。

参考までにイタチの素早い動きの動画です
これでトップスピードを人間レベルまで落とした動きをイメージしてください
(※メルマガ限定リンク)

もちろん太り過ぎは膝によろしくないので限度はあります。
そういう選手はウェイトコントロールすべきですけどね(笑

ただ、野球という特殊な競技では
筋肉でも脂肪でも「重量」を上手くプレーに生かすことで
試合では圧倒的な存在感を発揮できます。

なので、単純なトップスピードが無くて悲観している子供には
「気にしなくても大丈夫だ」と教えたいですよね。

上記の【イタチ(凡人スピードバージョン)】を
再現させるためのトレーニングを指導しつつ
打撃、守備、走塁の基本と全体の流れを丁寧に教える
(少年野球ではチーム事情的にここが一番難しいと思います。
やはり野球教室などプロの指導をもっと身近に感じられるといいんでしょうけど・・・
お値段がね)

センストレはイタチの“まるで水が動いているかのような動き”を理想としてますので
イタチをイメージしながらトレーニングしてみると面白いかもしれませんよ。

というわけで、
本質力を鍛えれば
守備や走塁嫌いな選手でもトリプルスリーに匹敵する
貴重な選手になることは可能だってことを話しました。

では具体的に
山田&柳田選手の「みて盗む」べきポイントを
「丁寧に無駄なく」お勧めなセンストレを例に解説していきます

・・・長くなりそうなので今回はここまで。
次回にしましょう(苦笑

詳細はこちら

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