大谷選手の常識外れな「軸の壁」はセンスの無い選手ほどやり込むべし

メールNo.157 配信日2017/07/20

そろそろ夏休みに入る頃でしょうから、夏の大会の期間中って人が多いかと思います。
体調管理をしっかりしてケガをせず悔いのないように全力でプレーできるといいですね。

予選で残念ながら敗退したチームなら、すでに新チームで始動しているかもしれません。
夏休み期間中でしっかりアピールし、新人戦でレギュラーになれるようにガンバってください。

高校野球も各地で熱戦を繰り広げていますが、今年も甲子園が熱くなりそうですね!
我が栃木県は今年もプロ注目の投手がいまして目が離せません。
作新が連覇するのか、はたまた阻止するのか…すごく気になるところです。

さて今回の公式メルマガは「軸」をテーマにしようかと思います。
野球でいう「軸」は、あいまいな部分がありますが、スイング動作に必要な軸について少々お話しします。

軸=センターということ

基本的に私が軸といった場合、ゆる体操の高岡氏が提唱する「センター」だと解釈してください。
※興味のある方は関連書籍を読み漁っていただければと思います。

軸には「フリー」と「スティフ」があり

  • ゆるんだカラダにつくられた軸をフリー
  • ガチガチに拘束されたカラダにできる軸をスティフ

この2つに分けられます。

もちろん高度な身体運動に必須なのは前者のフリーな軸。
私がよく「センスのある選手とでは根本的に異なる」と言っているのがこの部分です。
センスのない選手は皆一様にカラダの凝りがひどい。そのカラダからできる”まがい物の軸”で野球をするわけですから、そもそもスタートラインにすら立てていないということ。

だから、とりあえずゆるめましょうと。徹底して全身の凝りを解していくと「軸(センター)」が出来上がってきたときに、スティフなセンターが育つことはまずありえませんからね。

フリーかスティフかで脳機能が異なる

両者の詳しいメカニズムは関連書籍を読んでもらいたいのですが
≪フリーの軸≫
重心点が細かくフラフラしていて、それを真ん中(中央軸)に集めようと追いかけっこしているような感じ。
フラフラする重心を真ん中に集めようとするというのは、絶えず脳が高度な演算をしているということです。
≪スティフの軸≫
カラダの外側をガッチリ固めてフラフラさせない。固めた外側から重心点がでなければOKくらいアバウト。
なので重心をコントロールしようとする脳機能は低下している。

こんな感じですかね。
簡単なイメージですと、フリーは5歳児がその場にじっとしていられないあれ。
フリーなカラダからくる無意識な行動力です。スティフは我々のような疲れ切ったおっさんみたいな感じ(笑)じっとしてた方が(脳もカラダも)ラクチンみたいな。

野球の動作が優れている選手は、フィジカル面が強いとか技術力が高いとか色々な要素があると思うんですよ。
でも根底にあるのは指示を出している脳です。あらゆる動作に必要不可欠な重心コントロール・・・それをサボっている脳で果たして高度な動作ができますか?って話。

野球に必須な3つの軸

バッティングやピッチングなどのアンバランスな動作をするときには
上記の「フリーな中央軸」の他に両サイドに「側軸」というものが必要不可欠になってきます。

たとえばこちらの大谷選手の動画

意識付けとして投手側の股関節に体重を乗せ切ってスイングするという常識外れなことをしていますが
大谷選手クラスが実演すると凄まじいものがありますね。
この軸の壁についてはめちゃくちゃ古い活動初期(内容的には10年くらい前)に書いたものがありますが、読みにくいので画像だけチラッとみてやってください。

当時も何言ってんだこいつって思われてましたが(笑)

優れた選手のように、フリーな中央軸で重心コントロールをしていると、その両サイドの側軸でストライクゾーンの奥行を使えるようになったり、大谷選手がいうような「壁の強弱を調整する」などができるようになります。

これは投手側の側軸でも捕手側の側軸でも有効で、打撃スタイルによってそれぞれ使い方が多様にあるとイメージしてください。
ただ、やはり基本はフリーな中央軸。そこがしっかりして初めてバッティングの引き出しが増えてきます。

意識と肉体の関係性とは?

それとフィジカル面。意識と肉体は密接な関係があります。

たとえば外側へ重心の意識が行き過ぎていた場合、無意識にアライメントがズレてしまい膝関節に強い痛みが出たり、それをカバーするように間違った方向へどんどん筋肉がこわばったりもします。

人間ですからいつでもパーフェクトなんていうことは不可能で、連日のハードワークからくる疲労によって凝りが溜まり、スティフ方向へバランスが傾くこともあるでしょう。
もちろんスティフなカラダに宿るガイドラインは害でしかありませんから、日常的にカラダをゆるめるケアを徹底して行う必要があるわけです。

それで、ここが重要なのですが・・・
密接な関係があるということは「野球に必要なパーツがゆるんでいて、軸のような意識が作られた場合、その部分は活性化するのではないか?」答えはイエス。

軸が通れば体幹パワーが超絶強化される!

ざっと野球に必須なパーツを並べると脊柱・肋骨・肩甲骨・股関節・仙腸関節…

中央軸や側軸は脊柱と肋骨を通りますから・・・そうです。フリーな軸をつくること=体幹が活性化するわけです!
さながら野生の脊椎動物が背骨や肋骨などをくねらせ駆動体として体幹を使うがごとく、末端である四肢のパワーやスピードを爆発的に高める動きが使える。
しかも脊柱の動きで言えば、魚類なんかは横、ネコ科なんかは縦ですけど、人間の場合は縦方向と横方向が使えるという優れモノ。これを野球に使わない手はない。

バッティングでいえば下半身と上半身の絶妙なタメを作り出し、さらに上半身を分割し、遅らせ、パワーを加算していく。
ピッチングでいえばダイナミックな胸の張りから目を疑うような体幹のキレによるボディスピン。
これは筋力的な問題ではなく、あるものを使えるか使えないかの問題。
学童野球の小柄な選手であっても、すでに所持している脊柱と肋骨がフルに使えるようになれば、今より遥かにパワーもスピードも上がる。

そこからさらに上を目指す場合は、そういうカラダがベースにあってフィジカルを鍛えていくと半端じゃない動作が出来上がるんでしょうが。
もうそこまでいっちゃうと価値観の問題ですから・・・ガチ勢はどうぞご自由にドМな鍛錬を継続してください。でしょうね(笑)

そこまでじゃない層の選手。日々のレギュラー争いとか試合で他の選手より活躍して~って感じなら、ゆるでカラダを調整しフリーな軸を育てることで体幹がめっさ強くなり(本質的な意味)必ずプレーに影響してきます!
ゆる体操ならいつでもどこでも気がつけばできることなのでお勧めですね。

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