守備のナイスプレーは正しい型とハンドアイコーディネーションがカギを握る

メールNo.155 配信日2017/06/22

今回のメルマガはメール相談の守備の続き。
学童野球の親子は特に読んでもらいたい内容です。

≪2≫打球の速度に目を慣らす

正面の打球は意外と難しい?

打球の正面というのは、守備の基本とされていますが実は最も難しいテクニックの1つです。
前回解説したように「基礎練習期に正しい型を徹底して作り上げた選手」でも小学生ではそう簡単に安定しません。

WBCであの名手菊池選手と松田選手が正面のゴロをエラーしたのを覚えていますか?
正面から強い打球が飛んでくると・・・軌道に対して距離感やリズムを掴みにくいですし、カラダへ向かってくるので本能的に恐怖感も出てきます。
さらに、イレギュラーバウンド時の反射能力(捌くor避ける)などが一瞬で問われますから、完璧に近い型をもっている超一流のプロですら正面のボールを弾くわけです。

なので、少なくとも小学生は正しい型を作り上げた状態でノックに入らないと守備練習は面白くはないでしょう。

上級生の打球速度域に目を慣らす

前述の通り、ある程度型を作ってもいきなり正面の強い打球に慣れろっていうのは難しいですから、始めの内は打球の軌道を横や斜めからみるのもいいかもしれませんね。

上級生の打球ですと、体感速度で110-120キロくらいのボールスピードに目が慣れれば、大抵の打球は許容範囲かと思います。
目を慣らす練習だけならバッティングセンターでも構いませんし、大人が打ったノックの打球を横からみているのでも構いません。

ボール自体の速度にちょっとずつ目が慣れてきたら、つぎは「ハンドアイコーディネーション」を鍛えます。

ボールの芯を目で捉えても反応できないと意味がない

「ハンドアイコーディネーション」の鍛え方の前に本質的な部分を少々。
いくら視覚で打球を認識しても、グラブを持った手が打球の軌道上へ正確に反応できなければ捕球はできません。

目でみてグラブをボールの軌道へ反応させるというのは、バッティングでも同じです。
ボールの芯を目でみてバットの芯に合わせる能力の優劣がミート力に直結します。
もちろん、そこの誤差や個人のプレースタイルによって「芯」という意識(無意識でも可)が異なることもある。

たとえば、
効率よくボールに回転をかけるために、ホームランバッターのボールの芯(の意識)は真ん中よりも若干下でしょう。
守備でいえば、内野手と外野手とではグラブの大きさも異なるので芯(ポケット)の位置も変わってきます。

ここらへんはキャリアが浅いと感覚的にわかりにくいところですが、毎日練習していると自分のプレースタイルに合ったフィット感が生まれてきます。
もちろんそういう道具の芯と芯を合わせ意識させる練習も効果的ですが。

ハンドアイコーディネーションを鍛える

さて、鍛え方についてです。
いくつか方法はありますが「ゲーム感覚」で行うものが小学生には最適かと個人的には思います。

当たっても大怪我に繋がらない軟式テニスやバドミントンのシャトルを使う。
色のついたふにゃふにゃボールやシャトルを打ってサッカーのPKを行う。
PKは比較的近距離から打つわけですが、この時恐怖でカラダを委縮させてしまうとこの練習の意味がありません。

  • 静止してガチガチになる
  • 腰を落として低く構えすぎて居着きやすい待ち方になる

守備でこうならないように、このPKゲームで注意することが上達のコツです。
動から動で反応しないと、いわゆる「一歩目」の判断が鈍るからです。

そこでポイントとなるのがカラダをゆるめること。
選手側は打球が飛んでくる直前まで「ゆる体操」を行うわけです。
揺すって極限までゆるめることで、筋肉の弛緩~収縮の差が激しくなり、ガチガチに構えている時では考えられないほど刹那の反射能力が上がります。

上級者になればグラブを持った腕自体を下にぷらーんと下げ、ノーガードの状態からでも瞬時にボールやシャトルに反応できますのでぜひやってみてください。

試合のナイスプレーはしっかりとした基礎力から

最後は3つめの
≪3≫動きながらのキャッチングやスローイングを行う(試合を想定しての応用)
これはスキルがほとんどでしょうから・・・
地道にノックを受けて守備力を強化するしかありませんね。

もちろん≪1≫≪2≫をすっ飛ばして、いきなりここを目指してノックを受けても上手くはなりません。

学童野球の場合は特に基本の型を徹底して練習するだけでも、チーム平均の守備力にはなりますから根気強く行ってみてください。
それと前述のハンドアイコーディネーションは、バッティングでも有効ですから日頃から「ボールの芯」を意識させるといいですよ!

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