打席に立つ前や試合前に確認しておきたい3つのポイント

メールNo.125 配信日2016/07/04

今回のテーマは「本番前の最終チェックポイント」です。

とはいえ、いまさらあれこれフォーム改造って話ではなく
動作チェックをやるなら、練習中や自主トレ、試合前に
その日対戦する投手の投球動作に合わせながら限定的に行うこと。

試合中は何も考えず、ただただボールを打つことだけ
粘り強くボールへ喰らいついていくだけ
形がどんなに汚くてもヒットはヒットですから、決してフォームを演じようとしないこと。

普段からそれだけ練習していれば
無意識に動くスイング動作のほうが、考えすぎて演じてしまったフォームより
ヒットにできる確率は明らかに高いですからね。
これまで練習でやってきたこと、自分のスイングを信じましょう。

3つ以上は混乱するので確認ポイントは最小限に

お勧めは以下の3つ

・股関節に体重を乗せる
・外野ポールなどの垂直な線を使って体軸をトレースする
・肩甲骨と肋骨の柔らかさを確認する

普段から動作チェックをすることに慣れている選手は
さらに細かく行ってもいいですが、慣れてない選手はとりあえずこの3つだけにしましょう。

まず、
軸足の股関節に体重を乗せてみて
最適なポジションで重心をコントロールしているかをチェックします。

・足裏のどこに重心線を置くのか?
・母指球依存になっていないか?
基本は脛骨の直下の位置。
親指と人差し指の間から踵までのラインとくるぶしのラインを結んだ位置です。

・膝が外(捕手側)へ逃げていないか?
・中臀筋に体重を預けすぎていないか?
内に入りすぎもよくないですが、外へ逃げるのは厳禁。
捕手側に重心が寄ってしまうとボールの変化に弱くなりますので
どうしてもタイミングが合わせにくくなります。ここは要注意。

つぎに体軸ですが、効果は複雑なので割愛します。
単純にボディスピンを安定させるために有効って認識でチェックしてください。
頭を上下させず、突っ込まず鋭く回転するために必ず行うこと。

簡単なのは外野ポールなど
垂直な線を利用して、自分の軸にトレースする。

ただポールをみてイメージするのもいいのですが、
踵は上げずに軽くその場で上下動させると
重心を意識しやすく軸も通りやすくなるのでお勧め。

肩甲骨の使い方を練習しよう

最後に肩甲骨周辺の柔らかさをチェック。
肋骨も含めて大きくゆっくり気持ちよく動作チェックすると
精神的にも余裕が出てくるので試合前や試合中には特に行ってください。

方法は色々ありますが
お勧めは以前紹介した肩から肩へ顎を移し替える動作。

【やり方】
1、肩のラインまで両腕を挙げる
2、両肘を抱える
3、投手側の脇を絞め上腕内側を胸につける(※肩甲骨をせり出すと良い)
4、捕手側の脇は開ける
5、肋骨先行で回転し、両肩甲骨のラインが従属して後からついてくる

2の両肘を抱えるとき、
投手側の手が上・捕手側の手が下になるようにつかむといいでしょう。
3で投手側の脇を絞めるのですが、できるだけ肩甲骨をせり出すようにすると上手くいきます。
肩にアゴをのせるイメージですね。ゴルフのように脇にタオルを挟み落とさないように工夫するのもいいかも。
4は1で両肩のラインまで挙げていれば自然と脇が開くと思います。
5は肋骨先行で両肩甲骨のラインが後からズレるって動き。

まとめますと・・・・

軸足股関節へ体重を乗せたときに、膝が外へ割れないようにチェックしたら
外野ポールで体軸をトレースして軽くその場で上下動しながら全身をリラックス。
バットを振る前に両肩甲骨と肋骨の間を気持ちよく動かして
バットをしっかり振り切る準備をする

以上です。
梅雨の時期は室内での調整が求められるケースも多いでしょうから
この3つのチェックポイントをぜひ実践してみてください!

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